KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

中国、21億ドルをかけたAI工業団地を北京に建設
Boxun Zhang | flickr
Beijing Is Getting a $2.1 Billion AI District

中国、21億ドルをかけたAI工業団地を北京に建設

中国は、人工知能(AI)の開発に特化した工業団地を今後数年間かけて北京に建設する準備を進めている。国営通信社の新華社通信が初めて報じた

今回の取り組みは、2020年までにAI分野を掌握し、支配しようという、中国の並外れた野心を示す最新の兆候である。2017年、中国政府は AIに莫大な資金を投入し、AIをあらゆる産業と経済に適用する3カ年計画を発表した (「国家レベルでAIに賭ける中国から何を学ぶべきか」参照)。

この計画は、表面上は「国立AI研究センター」を設立することだが、興味深いのは、国外の研究機関および企業とのパートナーシップ構築に向けた取り組みを含む予定であることだ。中国の巨大経済によってもたらされる機会を考えると理にかなった戦略であり、今後数年間、AIを推進力として国力を強化するのに役立つはずだ。

中国の野心は、研究資金を削減し、優れたAI研究者の意欲をそいでしまう税制や移民戦略を導入しようとするトランプ政権の戦略とはまったく対照的だ。おまけに中国のAI基本計画は、オバマ政権の終わりに米国政府によって作成された文書に触発された部分もあるようだ。

ウィル ナイト [Will Knight] 2018.01.05, 16:58
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る