自動化は「3つの波」で雇用を奪う、PwCの最新レポートが指摘
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が2月6日に発表したレポートによると、近い将来にやってくる自動化テクノロジーは3つの段階(レポートでは「波」と呼んでいる)に分けられるという。その影響を以下のように指摘している。
1.アルゴリズムの波:もうすでに、データ分析や簡単なデジタル処理は機械の守備範囲になりつつある。
2. 拡張化の波:2020年代後半には、財務データ分析のような反復可能で情報を差し替えるだけの仕事は、人間と自動化されたシステムの共同作業になるだろう。
3.自律化の波:2030年代半ばからは、機械やソフトウェアが意思決定をして、物理的な行動をとるようになる。たとえば、自動車の運転はほとんど人間が不必要になる。
PwCのエコノミストは英国の雇用市場に焦点を当て、既存の雇用の最大30%が、2030年代半ばまでに輸送、製造、小売業の分野で影響を受ける可能性があると予測している(だが以前にも触れたように、このような雇用予測は信用しにくい)。
レポートでは、自動化の波によって女性の雇用が初めに大きな影響を受け、第三の波で男性が影響を実感するだろうとしている。だが、第三の波がやってくるころには、多くの人が大海の中を漂うことになるのかもしれない。