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アップルが健康調査アプリをリリース、医療研究への協力呼びかけ
Luke Chesser via Unsplash
Apple just released an app that tracks your heart, hearing, and menstrual cycles

アップルが健康調査アプリをリリース、医療研究への協力呼びかけ

アップルの「リサーチ(Research)」と呼ばれる新しいスタンドアロン・アプリは、健康に関する3つの一般的な情報を収集する。

このアプリはその名が示す通り、それぞれ異なる3つの分野で研究するアップルのパートナーに、収集したユーザー・データを送信するものだ。 1つ目は、女性の健康関連で、ハーバード大学の公衆衛生学部および米国立衛生研究所と連携する。 2つ目は、騒音公害とヘッドフォンの使用に焦点を当て、ミシガン大学および世界保健機関(WHO)と連携する。 3つ目は、心臓と動作に関するもので、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院およびアメリカ心臓協会の研究チームと連携する。

アップルウォッチのユーザーがリサーチアプリを使う方法は簡単だ。アイフォーンでリサーチ・アプリをダウンロードし、データのリンク、収集、共有の許可を与えるだけだ。 アップルは健康情報を収集する今回の大規模な取り組みによって、心拍数異常を追跡するアップルの能力をユーザーに認めてもらいたい考えだ。アップルによれば、ユーザーが自らの貴重なデータをアップルに提供する見返りは、賞賛と人類からの「感謝の言葉」だという。

アップルは2019年9月に、「ヘルス(Health)」アプリの改良版をiOS 13に含めることを発表した。 これは、複数の他のアプリから収集された食品データ、瞑想時間、歩数などの情報を1つに統合するものだ。女性にとって健康上の大きな心配事項の1つである月経を追跡する機能が存在しないとの批判に対応し、アップデートによって初めて月経周期の追跡が可能になった。また、アップルのイヤフォンによって聴覚障害が起きているとの批判にも配慮し、ヘッドフォンの使用に焦点を当てたことも評価できる

アップルは、リサーチ・アプリは参加者が明示的に申し込んだ研究だけにデータを共有するとし、データの信頼性についても大々的に売り込んでいる。アプリの発表に先立ち、ニューイングランド医学ジャーナルで発表されたアップルが後援する研究の結果によれば、アップルウォッチは信頼できるデータのみを収集するため、たとえば、不整脈の警告を誤って出したりすることはないという。

最近フィットビット(Fitbit)を買収したばかりのグーグルは、非営利の医療大手アセンション(Ascension)と提携し、患者データを収集すると発表した。アップルは長らく、これとは異なる方法をとってきた。ユーザーに直接アクセスし、自己追跡型の健康補助具として製品を販売する方法だ。 社会的な利益のためにデータを収集すること自体はすばらしい取り組みだ。ある研究者は ニューヨーク・タイムズに「アップルの取り組みは取るに足らないことかもしれませんし、あるいはまだ知られていない新しい意味あることが分かるかもしれません。これは問題提起なのです」と語った

ターニャ・バス [Tanya Basu] 2019.11.24, 10:04
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