またもやDNA系図サービスで犯人を特定、30年前の殺人事件解決へ
今年に入って2回目となる。捜査員は、一般公開されているDNAのデータベースを使用して未解決事件を解決し、殺人犯を見つけ出した。
55歳のトラック運転手であるウィリアム・タルボットが、5月17日にワシントン州で逮捕された。30年前に2人を殺害した犯人と特定されたのだ。
バズフィード(Buzzfeed)によると、捜査員は昔の犯行現場で採取したDNAを、「GEDマッチ(GEDMatch)」と呼ばれるデータベース・サービスにアップロードし、犯人であるタルボットの家族の居場所を突き止めた。GEDマッチは、系図研究者などがDNAを比較して家系図を作成するのに使用するクラウド・ソーシングのデータベース・サービスだ。
GEDマッチは4月にも、カリフォルニア州連続殺人犯「ゴールデン・ステート・キラー」の居場所を突きとめるのに使われた。
もはや犯人に逃げ場はない。DNAデータベースは現在膨大な量になっており、ほとんどの人はデータベースに登録されている人の中に血縁者がいることになるからだ。
こうした事例はさらに続くだろう。より大きな事件のいくつかが、まもなく解決に向かうことが期待できる。バージニア州に拠点を置くパラボン・ナノラボ(Parabon Nanolabs)は、ワシントン州の殺人事件の捜査に協力した企業だ。同社は100カ所の犯行現場から採取したDNAを持っており、うち半数の事件は血縁者探しによって解決されるだろうとのことだ。5月にゴールデン・ステート・キラー逮捕のニュースが報道されてから、パラボン・ナノラボは「司法当局のための遺伝子系図サービス」を大々的に宣伝し始めた。