KADOKAWA Technology Review
×
【3/14東京開催】若手研究者のキャリアを語り合う無料イベント 参加者募集中

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

エアバス製ドローン、太陽光で25日間の連続飛行に成功
Airbus
An Airbus drone has set the record for the longest continuous flight within Earth’s atmosphere

エアバス製ドローン、太陽光で25日間の連続飛行に成功

エアバス製のドローンが25日間の連続飛行に成功した。

8月8日、エアバスは偵察用ドローン「ゼファーSハップス(Zephyr S HAPS)」の初回生産モデルが、空中での最長時間飛行記録を更新し、無事着陸したと発表した。7月11日にアリゾナから飛び立って以来、初めての着陸となる。

約75kgのドローンの長時間飛行が可能となったのは、太陽光発電だけを利用しているためである。推奨巡航高度は平均的なジェット旅客機よりも高い約21kmである。標準的な航空路のはるか上空であり、天気の影響を受けないため、昼間充電した電力で夜間も飛び続けることができる。

今回のドローンは、大気圏内における無補給での最長時間飛行記録だった14日間を超えた。14日間という記録も、ゼファーの初期試作機が打ち立てたもの。エアバスは2018年後半にさらなるフライトを計画しており、最終的には無補給で100日間の飛行が実現できるとしている。

太陽光発電での飛行は、航空機に携わるイノベーターにとって長い間の目標となっている。ドローンの長時間飛行の成功は、英国国防省などの潜在的顧客に対して技術的な優位性を示すことになる。英国国防省はすでに、ゼファーを2機発注している。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.08.10, 10:46
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る