KADOKAWA Technology Review
×
2024年を代表する若きイノベーターたちに会える!【11/20】は東京・日本橋のIU35 Japan Summitへ

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

ディープマインド、50以上の眼病をAIで画像診断
Amanda Dalbjörn | Unsplash
AI can spot your eye disease with 94.5 percent accuracy

ディープマインド、50以上の眼病をAIで画像診断

眼病を94.5%の精度で見つけられる人工知能(AI)がすばらしいのは、診断根拠を説明できることだ。

長い間、AIで課題となっているのがブラック・ボックス問題だ。 ブラックボックス問題とは、何を基にしたのかを説明せずに、結果を吐き出すというアルゴリズムの傾向を指す。そのため、偏見の排除が難しい可能性がある。

ネイチャー・メディシン誌に掲載された論文では、ディープマインド(DeepMind)の研究者が、50種類以上の病気を特定し、専門医に助言するAIシステムについて書いている。もっとも重要なことは、医用スキャンのどの部分が診断結果につながったを示すことだ。

今後、医学分野におけるAI利用を促進するのであれば、「説明できること」は必要不可欠だ。「医師や患者は、ブラック・ボックスが示す単なる病名が聞きたいのではなく、診断の根拠を知りたいのです」とマサチューセッツ工科大学(MIT)ラメシュ・ラスカー准教授はスタットに語っている。「専門家が適切だと認め広く使われている治療法、標準治療というものがあります。AI技術が標準治療に沿っていなければ、医師や患者は不快に感じるでしょう」。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.08.15, 12:00
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る