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ディープマインド、50以上の眼病をAIで画像診断
Amanda Dalbjörn | Unsplash
AI can spot your eye disease with 94.5 percent accuracy

ディープマインド、50以上の眼病をAIで画像診断

眼病を94.5%の精度で見つけられる人工知能(AI)がすばらしいのは、診断根拠を説明できることだ。

長い間、AIで課題となっているのがブラック・ボックス問題だ。 ブラックボックス問題とは、何を基にしたのかを説明せずに、結果を吐き出すというアルゴリズムの傾向を指す。そのため、偏見の排除が難しい可能性がある。

ネイチャー・メディシン誌に掲載された論文では、ディープマインド(DeepMind)の研究者が、50種類以上の病気を特定し、専門医に助言するAIシステムについて書いている。もっとも重要なことは、医用スキャンのどの部分が診断結果につながったを示すことだ。

今後、医学分野におけるAI利用を促進するのであれば、「説明できること」は必要不可欠だ。「医師や患者は、ブラック・ボックスが示す単なる病名が聞きたいのではなく、診断の根拠を知りたいのです」とマサチューセッツ工科大学(MIT)ラメシュ・ラスカー准教授はスタットに語っている。「専門家が適切だと認め広く使われている治療法、標準治療というものがあります。AI技術が標準治療に沿っていなければ、医師や患者は不快に感じるでしょう」。

エリン・ウィニック [Erin Winick] 2018.08.15, 12:00
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本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

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