自動車メーカーがEVシフトを加速、総額900億ドル投資へ
今週から開催されている北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)の一番の関心は、電気自動車だ。
自動車メーカー各社は莫大な金額を電気自動車につぎ込んでいる。BBCの報道によると、フォード・モーターは2022年までにハイブリッド車と完全電気自動車合わせて40車種揃えをするために、110億ドルを投資するという。ビル・フォード会長は電動化に全力を入れるとしている。
世界的なトレンドをロイター通信はこう予測する。自動車メーカーは現在、電気自動車の開発に少なくとも全世界で計900億ドルを投資しており、そのうち190億ドルは米国企業によるものだ。電気自動車への投資の大半はまず中国に向かうだろう。中国では2019年に、生産・輸入する自動車のうちの電気自動車の割り当てが大幅に引き上げられるからだ。
問題はそれが顧客に受け入れられるかどうかだ。フォード会長は「顧客は受け入れてくれるだろうと考えている」という。
しかしブルームバーグは、他の障壁も克服しなくてはならないだろうと記している。電気自動車に関する予測は、バッテリーに使うコバルトの価格を吊り上げている。コバルトの価格はたった1年で倍以上になっているのだ。