フラッシュ2023年10月25日
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気候変動/エネルギー
世界最大の核融合実験装置「JT-60SA」でプラズマ初生成
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]量子科学技術研究開発機構(QST、量研)は、日欧共同で進めてきた世界最大のトカマク型超伝導プラズマ実験装置「JT-60SA(JT-60 Super Advanced)」において、初めてのプラズマ生成に成功した。
JT-60SAは、核融合エネルギーの早期実用化を目指し、日本、欧州、ロシア、米国、中国、韓国、インドの7極の国際協力プロジェクト「イーター(ITER)計画」と並行して、日欧が共同建設した実験装置。QSTは2023年5月に、JT-60SAの動作を確認する「統合試験運転」を再開。超伝導コイルの冷却、通電試験などを経て、10月23日17時30分(日本時間)ごろに、トカマクプラズマを初めて生成した。
QSTは、これにより、各構成機器が連動して、システムとして機能することを実証でき、日欧で取り組む幅広いアプローチ活動の大きなマイルストーンを達成したと述べており、JT-60SAで得られた知見をイーターおよび将来の原型炉に積極的に活かすとともに、核融合エネルギーの早期実用化に向けた中核的な拠点として研究を進めるとしている。
(中條)
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