フラッシュ2022年3月1日
-
認知症病因のタンパク質が脳から除去される仕組みを解明=東大など
by MITテクノロジーレビュー編集部 [MIT Technology Review Japan]東京大学や慶應義塾大学などの研究者で構成する研究チームは、アルツハイマー病をはじめとするさまざまな認知症疾患の原因となるタンパク質「タウ」が、脳内から除去されるメカニズムを発見した。タウの蓄積を防止することで神経細胞死を食い止める認知症治療法はこれまでに開発されておらず、認知症の新たな予防・治療法の開発につながる可能性がある。
タウは、さまざまな神経変性疾患で脳に蓄積して、神経細胞の死を招き、認知症の原因となるタンパク質。研究チームはタウが脳内から除去される仕組みを明らかにすることが認知症の発症予防につながると考え、脳の細胞外での体液の流れに着目した。
同チームは、マウスを用いた実験により、脳内の老廃物を除去するグリアリンパ系の仕組みによってタウが脳の外へ除去されること、その過程に「アクアポリン4」と呼ばれるタンパク質が関与していることを明らかにした。さらに、アクアポリン4が欠損しているマウスでは、タウ蓄積が増加し、神経細胞死が助長されることも分かった。
(中條)
-
- 人気の記事ランキング
-
- This company claims a battery breakthrough. Now they need to prove it. すべてのパラメーターが矛盾——「出来すぎ」全固体電池は本物か?
- OpenAI’s “compromise” with the Pentagon is what Anthropic feared アンソロピック排除の裏で進んだオープンAIの軍事契約、その代償は
- AI is rewiring how the world’s best Go players think 「アルファ碁」から10年、 AIは囲碁から 創造性を奪ったのか
- How uncrewed narco subs could transform the Colombian drug trade 中には誰もいなかった—— コカイン密輸組織が作った 「自律潜水ドローン」の脅威