コンピューターの小型化や高性能化を推進した「ムーアの法則」は、人工知能(AI)やクラウド・コンピューティング、自律運転などを可能にした。しかし、ムーアの法則は限界に達しつつある。1枚のシリコンチップに詰め込まれた数十億ものデバイスは、物理の法則に反しない範囲でしか小さくなれないからだ。カーネギーメロン大学のシュウ・チャン助教授(34)は、わずか原子数個分の厚みの2次元半導体を開発することで、この問題に取り組んできた。「半導体を3Dから2Dにすることで、コンピューティング技術を原子レベルの究極の限界まで押し進め、将来のユービキタス・コンピューティングやアンビエント・インテリジェンスを実現できるのです」と、チャン助教授は語る。
- 人気の記事ランキング
-
- Bringing the lofty ideas of pure math down to earth 崇高な理念を現実へ、 物理学者が学び直して感じた 「数学」を学ぶ意義
- Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 無料イベント「U35イノベーターと考える研究者のキャリア戦略」のご案内
- Google’s new Project Astra could be generative AI’s killer app 世界を驚かせたグーグルの「アストラ」、生成AIのキラーアプリとなるか
- These AI Minecraft characters did weirdly human stuff all on their own マイクラ内に「AI文明」、 1000体のエージェントが 仕事、宗教、税制まで作った
- AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷