
私たちは紙や木、石のようなものには接着剤が使えることを知っている。だが、ヒト組織のように湿っていて柔らかなものに対しては、テープや糊は突如としてほとんど役に立たなくなる。サナ・ヒール(SanaHeal)の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるヒョヌ・ヤック(33)は、この課題の解決を目標にしている。フジツボやクモの巣など、自然界にある粘着性のあるものをヒントに、組織や臓器をほぼ瞬時に修復できる生体接着剤を開発したのだ。「特に準備をしたり追加の手順を踏むことなく、さまざまな臓器からの深刻な出血や漏出を10秒以内に塞げることを実証しました。まるで水漏れするパイプをダクトテープで補修するような便利さです」とヒョヌCTOは言う。
- 人気の記事ランキング
-
- Why handing over total control to AI agents would be a huge mistake 「AIがやりました」 便利すぎるエージェント丸投げが危うい理由
- OpenAI has released its first research into how using ChatGPT affects people’s emotional wellbeing チャットGPTとの対話で孤独は深まる? オープンAIとMITが研究
- An ancient man’s remains were hacked apart and kept in a garage 切り刻まれた古代人、破壊的発掘から保存重視へと変わる考古学
- How to have a child in the digital age 「あなたはもうママですね」 ネット・デジタルが約束する 「完璧な出産」の幻想