私たちは紙や木、石のようなものには接着剤が使えることを知っている。だが、ヒト組織のように湿っていて柔らかなものに対しては、テープや糊は突如としてほとんど役に立たなくなる。サナ・ヒール(SanaHeal)の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)であるヒョヌ・ヤック(33)は、この課題の解決を目標にしている。フジツボやクモの巣など、自然界にある粘着性のあるものをヒントに、組織や臓器をほぼ瞬時に修復できる生体接着剤を開発したのだ。「特に準備をしたり追加の手順を踏むことなく、さまざまな臓器からの深刻な出血や漏出を10秒以内に塞げることを実証しました。まるで水漏れするパイプをダクトテープで補修するような便利さです」とヒョヌCTOは言う。
- 人気の記事ランキング
-
- Bringing the lofty ideas of pure math down to earth 崇高な理念を現実へ、 物理学者が学び直して感じた 「数学」を学ぶ意義
- Promotion Innovators Under 35 Japan × CROSS U 無料イベント「U35イノベーターと考える研究者のキャリア戦略」のご案内
- Google’s new Project Astra could be generative AI’s killer app 世界を驚かせたグーグルの「アストラ」、生成AIのキラーアプリとなるか
- These AI Minecraft characters did weirdly human stuff all on their own マイクラ内に「AI文明」、 1000体のエージェントが 仕事、宗教、税制まで作った
- AI’s search for more energy is growing more urgent 生成AIの隠れた代償、激増するデータセンターの環境負荷