オートX(AutoX)の創設者兼CEO(最高経営責任者)であるシャオ・ジアンシャオ(肖健雄) は、自動運転車が今日のコンピューターと同じくらい広く利用されることを目指している。オートXは高価なレーザーセンサーではなく、一般的なWebカメラと高性能なコンピュータービジョン・アルゴリズムを使って自律自動車を作りあげたことを最近明らかにした。驚くべきことに、彼の作り上げた車は夜間や悪天候でも自律走行できるのだ。
オートXはソフトウェアの詳細を明らかにしていないが、シャオは深層学習を活用するエキスパートだ。その人工知能(AI)技術は、さまざまな角度や異なる照明から歩行者を認識するなどの難易度の高い作業を車に学ばせるものだ。
中国の東部にある潮州市で生まれたシャオは、あまり裕福ではないながらも、知識、論理、理性をコード化できる魅惑的な響きを持つ、コンピューターに関する書籍に夢中になった。本物のコンピューターに触れることなく、紙の上に描かれたキーボードを使って独学でタッチ・タイピングを覚えた。
優しい口調の起業家は、名前の発音に苦労させないように「プロフェッサーX」と呼ぶように頼んでいる。シャオは機械が世界を理解し、世界と交流するための手法を実践する数十の論文を執筆している。昨年、シャオは、グーグル・マップに表示されている特徴とグーグル・ストリート・ビューの画像を照らしあわせることで、自律自動車が現実世界の視覚的特徴をどのように学ぶかを示した。
(ウィル・ナイト)