5年前、トロント大学の市民ラボの研究員になったフィリッパ・ジルは、Webサイトが検閲されていることを計測する方法がないことを知って驚いた。そこでジルは、検閲を検出し計測する新しい定量化ツールを開発した。現在、ジルはマサチューセッツ大学アーマスト校のコンピュータ科学の助教授を務めている。
Webサイトが政府や法人などによって遮断されていることをユーザに知らせる、いわゆるブロックページを自動的に検出するのが、測定方法の1つだ。2015年にジルと同僚の研究員は、イエメンの国有インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)が、武力紛争中に政治的コンテンツをブロックするトラフィック・フィルタリング装置を使っていたことを確かめた。
(マイク・オーカット)