伝統的な映画製作の手法が、実質現実(VR)にはうまくあてはまらないというのはよくある話だ。では、どういった手法ならばうまくいくのか。ジェシカ・ブリルハートはこの数年間、当初はグーグルの主席VR映像作家として、そして現在は無所属の映画作家として、この問いに向き合い続けてきた。
ブリルハートは早くから、監督のビジョンが最優先される従来の映画製作の考え方は、VRにはあてはまらないことに気がついていた。観客は、製作者が意図した部分に注目してくれるとは限らない。ブリルハートは、こういった「観客の反乱行為」を受け入れるとともに、「今まで考えつかなかったような大胆な映像が作り出せるように、観客が後押ししてくれるのです」という。「もはや、構図が作品の中心的なコンセプトではないという事実にわくわくします。世界を自由に構築することができるのですから」。
(カレブ・ガーリング)
- 人気の記事ランキング
-
- These AI Minecraft characters did weirdly human stuff all on their own マイクラ内に「AI文明」、 1000体のエージェントが 仕事、宗教、税制まで作った
- Google’s new Project Astra could be generative AI’s killer app 世界を驚かせたグーグルの「アストラ」、生成AIのキラーアプリとなるか
- Bringing the lofty ideas of pure math down to earth 崇高な理念を現実へ、 物理学者が学び直して感じた 「数学」を学ぶ意義
- We saw a demo of the new AI system powering Anduril’s vision for war オープンAIと手を組んだ 防衛スタートアップが目指す 「戦争のアップデート」