大きな湯たんぽのようにも見える2つの平たい「黒い袋」がゆっくりと広がり、崩れた鉄筋コンクリート壁を徐々に持ち上げ、鉄筋コンクリート壁とその下に積み重なった瓦礫の間に空間ができる。国際援助、救援、復旧・復興を目的とする公益団体フィールド・レディ(Field Ready)のエヤド・ジャネのチームが設計した「黒い袋」のテストの様子を撮影したものだ。「黒い袋」は現在シリアで実際に使われており、爆撃後の市民の捜索の際に瓦礫を持ち上げるのに使用されている。
ジャネはシリアで育ったが、2010年に祖国を離れ、現在イスタンブールで働く。彼のチームは現地調達可能な材料で作るツールを設計、テストしている。たとえば、先の「黒い袋」、空気袋はポリエステル生地に、ゴム製のシートカバーと接続部品で作られている。もともと貨物トラックのカバーに使われていた材料を、転用したものだ。4月にはこの空気袋は、シリアで瓦礫の下に埋まってしまった、2人の人を救出するのに役立てられた。
(ナネット・バーンズ)
- 人気の記事ランキング
-
- Inside the world’s deepest and longest subsea road tunnel 世界最長の海底道路トンネル 海面下300mの掘削現場に 本誌記者が潜入
- Promotion Call for entries for Innovators Under 35 Japan 2026 「Innovators Under 35 Japan」2026年度候補者募集のお知らせ
- The UK’s generational tobacco ban might not work. I’m supporting it anyway. 2009年以降生まれには一生売らない——英「たばこ根絶」への賭け
- AI agents are not your “coworkers” AIエージェントの「従業員化」、作業ミスの見逃しを招く
- Claude Science is Anthropic’s newest flagship product アンソロピックが「Claude Science」、創薬に照準
