課題
製造コストの低い可撓性太陽電池は、窓のようなものさえ含め、多種多様な表面に「印刷」する形で実現できる。ただし、必要となるポリマーは、太陽光を電気に変換する能力が今ひとつだった。より効率的に太陽光を電気に変換できる結晶シリコンなどの太陽電池材料と異なり、ポリマーベースの材料は分子構造が乱れて、ゆでたスパゲティのような姿をしていることも理由だ。
解決法
イリノイ大学の刁瑩(ディアオ・イン)助教授は、目下、さまざまな印刷手法の考案に取り組んでいる。印刷手法によって、本来は無秩序な集合体を成すプラスチック分子を整然と並べようとしている。ディアオは、変換効率が従来品の2倍ある有機太陽電池を開発した。ディアオは、顕微鏡でしか確認できないほど微細な「櫛」に行き着いた。この櫛を使うと、印刷中に分子の流れを制御し、整然とした構造にできるのだ。
(ライアン・クロス)

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| クレジット | Photos by Seth Lowe |
| 著者 | MIT Technology Review編集部 [MIT Technology Review Editors] |