適確医療 17 Stories
助かるのは「金持ち」だけ?
遺伝子療法が抱える
根本的なジレンマ
遺伝子療法の進歩により、遺伝性のあらゆる希少疾患を治療できる可能性が出てきた。だが、治療には莫大な費用がかかり、お金のある人や著名人だけが治療を受けられるという深刻な倫理的ジレンマを生む可能性がある。
Antonio Regalado 6年前
毒舌OHSU准教授が語る、がん個別化医療の「幻想と現実」
遺伝子情報に基づく適確医療に対する世間の注目が集まっているが、当初に期待したほどの成果をまだ挙げられていないことも確かだ。舌鋒鋭い批判で知られる腫瘍専門医のビナイ・プラサド准教授によれば、個別の遺伝子治療の利点が誇張されることで、公衆の誤解を招き、ひいては患者の不利益になっているという。
Stephen S. Hall 6年前
医療とテクノロジーの未来:「生命の不平等」とも向き合う覚悟を
ヒトゲノムの解読に初めて成功してから20年が過ぎ、膨大な量の医療データが利用可能になり、分析ツールが揃ってきたことで、個人ごとにカスタマイズした「適確医療」が現実となる日が近づきつつある。MITテクノロジーレビューの適確医療特集に寄せる、米国版編集長からのエディターズ・レター。
Gideon Lichfield 6年前
ヒトゲノム計画から20年、
「適確医療」の現在地
30億ドルを投じて人間の遺伝子を解読する「ヒトゲノム計画」でゲノムの設計図が発表されたとき、遺伝子情報に基づく「適確医療」が病気の診断・予防・治療に革命を起こすと大きな期待が寄せられた。それからほぼ20年が過ぎた現在、適確医療は一見するとさほど普及しておらず、期待外れとの声も一部で聞かれる。
Antonio Regalado 6年前
医療の高度な個別化は生命に「格差」をもたらすのか
高度に個別化された適確医療(Precision Medicine)は、少数派や女性たち、貧しい人々といった特定のグループに想定外の悪影響を及ぼす可能性がある。
Emily Mullin 7年前
ドラッグや鎮痛剤の
依存症患者用支援アプリは
役立つか?
ドラッグや鎮痛剤の依存症は、米国で深刻な社会問題だ。依存症患者向けの社会復帰支援アプリ「トリガー・ヘルス」は、セラピー集会のグループ活動になじめない患者には有効そうだが、FDAの認可を受けたわけではない。
Nanette Byrnes 8年前
小児脳がんの56%に遺伝子変異発見で、標的抗がん剤に希望
小児がん患者の半数以上にある遺伝子欠陥が見つかったことで、診断方法が変わり、医薬品の標的にできるかもしれない。
Emily Mullin 8年前
膵臓がんの治療法を
DNA検査で判定できるか?
非営利団体が、膵臓がん患者数千人を対象にしたDNAシーケンシングで、患者に最適な治療方法を導く治験を実施しようとしている。
Emily Mullin 8年前
勝つのは誰か?
適確医療イノベーション
ヒトゲノムの塩基配列が決定して13年がたち、目覚ましい成果をあげる治療法が開発されだした。
Nanette Byrnes 8年前
狙いは適確医療の独占?
途上国のゲノム情報を収集
遺伝子配列の決定が遅れているアジアに注目し、適確医療を進めようとするスタートアップ企業がある。
Elizabeth Woyke 8年前
「ハーセプチン」が証明
遺伝子治療はすごく儲かる
世界初の遺伝子治療薬ハーセプチンでわかったのは、がんはひとひとつ異なることだ。
Elizabeth Woyke 8年前
スマホで健康管理
究極は「自撮り型医療」
心臓専門医でゲノム医療の専門家でもあるエリック・トポル教授は自身の取り組みを「自撮り型医療」と呼ぶ。
Nanette Byrnes 8年前
ゲノム解析で始まる
お金持ちが健康に生きる世界
多くのデータを分析することで、遺伝子配列決定の先駆者は、DNAと病気の関係の不明点を解き明かそうとしている
Arlene Weintraub 8年前
投資家と難病患者が注目
遺伝子編集エディタス
数億ドルの資金を得て、エディタスは投資家が遺伝子編集に熱中することは証明した。次は会社が、難病治療にテクノロジーが役立つことを証明する番だ。
Nanette Byrnes 8年前
オバマ政権が推進の先端医療
実現できない4つの理由
患者別の治療も薬は高価で科学はまだそこまで進歩していない。
Mike Orcutt 8年前
米国が進める患者別医療
データベース構築で前進
ホワイトハウスは、巨大新データベースにより、遺伝子検査の精度が高まり、患者別医療の成功が約束されると述べた。
Mike Orcutt 8年前
がん治療もビッグデータ
バイデン副大統領の新政策
米国国立がん研究所は、ファウンデーション・メディシンから提供された新データの共有によって、適確医療に必要なデータを他社も追随して提供すると願っている
Mike Orcutt 9年前
フォローしてください 重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る
MIT Technology Reviewは、読者の皆さまに、テクノロジーが形作る
世界を理解するための知識を獲得していただくためにあります。
© 2016-2024 MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan. All rights reserved.v.(V-E+F)
日本版運営: 株式会社角川アスキー総合研究所
No part of this issue may be produced by any mechanical, photographic or electronic process, or in the form of a phonographic recording, nor may it be stored in a retrieval system, transmitted or otherwise copied for public or private use without written permission of KADOKAWA ASCII Research Laboratories, Inc.
当サイトのいかなる部分も、法令または利用規約に定めのある場合あるいは株式会社角川アスキー総合研究所の書面による許可がある場合を除いて、電子的、光学的、機械的処理によって、あるいは口述記録の形態によっても、製品にしたり、公衆向けか個人用かに関わらず送信したり複製したりすることはできません。