クリーンエネルギー 47 Stories
あなたが食べたいのは
代替肉?それとも培養肉?
次世代「肉」競争の行方
大量の温室効果ガスを排出し、多くの土地と水の消費を伴う食肉産業はいま、大きな変革期を迎えている。植物由来の「代替肉」や、細胞農業技術で作られた「培養肉」は、本物の肉に取って代わるのだろうか?
Niall Firth 6年前
温暖化予測はなぜブレる?
不確定要素の「半減」目指す
米研究者に聞く
地球温暖化が進んでいることに議論の余地はないが、その深刻度や進行速度については依然として不確定要素が残っている。カリフォルニア工科大学のタピオ・シュナイダー教授らは、不確定要素を半減させることを目標に、雲の振る舞いをより高い精度でシミュレーションする新たな気候モデルの構築に取り組んでいる。
Mallory Pickett 6年前
人類を救う「炭素回収」技術
挑み続けた開拓者の20年
20年前に素粒子物理学から二酸化炭素を大気から回収するテクノロジーの研究に転じたクラウス・ラックナー教授の考えは、ようやく世間から認められつつある。ラックナー教授は、二酸化炭素回収技術を確立しなければ、地球温暖化により人類は深刻な危機に瀕すると主張している。
James Temple 6年前
ビル・ゲイツ選「ブレークスルー・テクノロジー10」発表にあたって
MITテクノロジーレビューが毎年発表している「ブレークスルー・テクノロジー10」の2019年版では、ビル・ゲイツ氏に選考を依頼した。その背景を米国版編集長が解説する。
Gideon Lichfield 6年前
ビル・ゲイツ特別寄稿
「未来を発明する方法」
MITテクノロジーレビューは年次リスト「ブレークスルー・テクノロジー10」の2019年版を発表するにあたり、初めて外部の識者に選定を依頼した。ゲスト・キュレーターのビル・ゲイツ氏が、リストを作成するにあたって考えたイノベーションの進化と、私たちがこれからどのような未来に向かうのかを寄稿してくれた。
Bill Gates 6年前
テクノロジーが解決すべき「世界の10大課題」
現在私たちが直面しているいくつかの深刻な課題は、テクノロジーのブレークスルーで解決できるかもしれない。実現には困難を伴うが、どれも解決が求められる重大な課題だ。
MIT Technology Review Editors 6年前
中国がぶち上げる壮大な
「大陸横断」送電網構想
気候対策の切り札になるか
11億人の顧客を抱える巨大な中国の送電企業は、世界的な超高圧送電線の整備を目指している。再生可能エネルギーを融通することで気候変動に対抗するのが目的だというが、その真意はどこにあるのか。
James Temple 6年前
逆風の原発
それでも次世代原子炉が
求められる理由
地球温暖化の主要な原因の一つである化石燃料による発電は、一向に減少する兆しを見せない。そうした状況を受けて、小型モジュール炉(SMR)や先進的な核分裂炉など新世代の原子力プロジェクトに対する期待が高まりつつある。しかし、技術面、コスト面をはじめ、一般市民の理解など、課題は依然として多い。
Leigh Phillips 6年前
中国が独自設計の原子炉建設を再開、19年後半にも操業か
中国政府が新たな4基の原子炉の建設について、2年の休止期間を経て承認したと報道されている。中国の独自設計を採用しており、2019年後半の操業を予定しているという。
Peter Fairley 6年前
パリ協定「化石燃料全廃」なら達成可能、見えぬ実現への道筋
オックスフォード大学やリーズ大学の研究者らが、寿命に達した化石燃料インフラを段階的に使用中止することで、気温上昇を1.5 ˚Cに抑えられることを示す研究結果を発表した。だが、政治・経済・技術面の現実に照らすと、不可能ではないにせよ困難だ。
James Temple 6年前
「炭素税」がワシントン州で頓挫、問われる環境政策の実行力
米国初の炭素税の導入が有力視されたワシントン州での住民投票が否決された。気候変動による脅威への理解があり、反トランプの地盤があっても、新税の導入は難しいことが改めて示された格好だ。
James Temple 6年前
ゲイツ・ファンドが投資する
「地熱」ベンチャーの中身
ビル・ゲイツのクリーン・エネルギー・ファンドは、送電網向け蓄電、バイオ燃料、核融合発電などに加えて地熱発電にも初めて投資を決めた。より効率のよいクリーン・エネルギー技術の開発が期待される一方、飲み水や地震への影響も懸念される分野でイノベーションを起こせるか。
James Temple 6年前
脱原発では達成困難か?
米カリフォルニア州
「炭素ゼロ」の理想と現実
カリフォルニア州議会が2045年までに「炭素ゼロ発電100%」を実現する法案を可決した。しかし、MITの研究者たちは、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーに固執し、その他の「安定したクリーンなエネルギー源」を活用しないようだと膨大なコストがかかると指摘している。
James Temple 6年前
欧米で死に体の原発産業、
生き残り戦略はあるのか
かつてカーボンフリー・エネルギー源として期待されていた原子力発電は、実際にはカネがかかりすぎることが分かり、新たな建設計画はほぼ姿を消した。天然ガス発電や風力・太陽光発電のコストが安くなる中、原子力発電の将来は非常に厳しいものになっている。
James Temple 6年前
カリフォルニア州、2045年までに「炭素ゼロ発電100%」実現へ
カリフォルニア州で、2045年末までに州の電力を100%カーボンフリーとする法案が成立する。50%達成は比較的容易と見られているが、残り50%の達成ははるかに難しくコストがかかるとされており、エネルギー貯蔵システムへの大規模投資や送電インフラの拡張、新たな技術革新が必要になる可能性がある。
James Temple 6年前
脱炭素社会に水を指す
「再エネ依存」の罠
火力発電や原子力発電に代わる「主力電源」として、太陽光や風力などの再生可能エネルギーに対する期待は大きい。だが、安定的な電力供給に必要な蓄電システムの構築にかかるコストは、現時点では2.5兆ドル(米国の場合)にも上る。脱炭素社会へ向けた現実的なシナリオが必要だ。
James Temple 6年前
カリフォルニア州が目指す
「理想的な送電網」、
再生可能エネに諸刃の剣
カリフォルニア州議会で、米国西海岸各地に広がる送電網を統合する法案の検討が進められている。しかし、エネルギー政策の異なる他の州と契約を結ぶことで、カリフォルニア州がこれまで進めてきたクリーン・エネルギー政策が阻害されてしまう恐れがある。
James Temple 7年前
「発電所以外」の温室効果ガス、依然として打つ手なし
温室効果ガス削減と聞くと火力発電所の置き換えに関心が向かいがちだ。だが、火力発電所以外にも、航空、海運、セメント製造・製鉄などの多量の温室効果ガスを排出している産業分野がある。しかもこれらの分野の多くで、決め手となる対策がない。
James Temple 7年前
EVシフトでも覇権目論む
中国の巨大な野望
リチウムイオン電池製造のCATLが中国で株式を上場した。連日の株価急騰に世界の目が集まっている。CATLへの高評価の背景には、中国政府による補助金をはじめとしたクリーン・エネルギー分野で世界の主導権を取るという計画がある。
James Temple 7年前
持続可能エネルギーへの
転換が進まない本当の理由
地球温暖化による気候変動の問題はもはや、抜本的な解決策に多額の費用をかけるか、気候変動の影響で将来起こる異常気象がもたらす大規模被害の処理に費用をかけるかの選択を迫られている。それにもかかわらず世界は、問題に対して真っ向から取り組むことを始めてすらいない。
James Temple 7年前
100%再生可能エネルギーに固執すべきでないこれだけの理由
風力発電や太陽光発電といった再生可能エネルギーのみで電力需要をまかなおうという考えが政策担当者の間で広まりつつあるが、コストや設備建設の観点からは現実的ではない。100%再生可能エネルギーに固執せず、トレードオフを考慮して、幅広い選択肢を検討すべきだ。
James Temple 7年前
パリ協定目標値から
1°Cのずれが招く
異常気象の恐怖
地球温暖化を阻止するためのパリ協定の目標値をクリアすることが難しい状況になってきている。もし今後、地球の平均気温がパリ協定の目標値を1℃上回ると、記録的な熱波や豪雨、干ばつなどが世界各地でこれまでの何倍もの確率で起こる可能性がある。
James Temple 7年前
1400度の液体金属を運ぶポンプ、再生可能エネの課題解決へ前進
最高1400度でも稼動可能なポンプにより、蓄熱に液体金属が利用できる可能性が広がった。再生可能エネルギーによる安定的な電力供給ができる日も近いかもしれない。
James Temple 7年前
連続起業家のMIT教授、フロー電池で化石燃料に挑む
数々の電池関係のスタートアップ企業を創業したMITのチェン教授が、化石燃料に対抗する競争力を持つフロー電池で再び起業した。多くの失敗を教訓として、チェン教授は他の電池関連スタートアップ企業も巻き込んだ戦略を立てている。
James Temple 7年前
再生可能エネの超新星「蒸発駆動エンジン」とは何か
コロンビア大学の研究チームが、水の自然蒸発作用を利用して発電することで、米国のエネルギー需要の膨大な量を賄える可能性があると発表した。研究チームの准教授は、まだ思考実験の域を出ていないが研究室レベルからさらに前進させる意義のある研究だと語っている。
James Temple 7年前
テスラ、世界最大のリチウムイオン蓄電施設建設へ
テスラが南オーストラリアに世界最大のリチウムイオン蓄電施設の建設を発表。ピザ配達のように「遅れたら無料」保証も付いてくる。
Jamie Condliffe 8年前
夢の火力発電所計画が頓挫、
「石炭の復権」は困難か
石炭の復権を目指すトランプ政権も期待していたクリーン・コールの象徴的なプロジェクトが事実上、頓挫した。石炭を諦め、天然ガスに切り替える予定だ。
Jamie Condliffe 8年前
再生可能エネ100%移行はムリ? 著名科学者らが猛反発
2055年までに風力、太陽光、水力発電で米国のエネルギー需要をほぼ満たせるとした論文に、著名な科学者のチームが猛反発する論文を発表した。元の論文は非現実的な仮定に基づいており、公共政策や予算編成の公正さを歪めるおそれがあるという。
James Temple 8年前
クリーンエネルギーはもう高くない
高コストだと言われていた再生可能エネルギーのコストが急激に下がっている。欧米ではすでに石炭並みまで低下し、脱石炭の動きが加速している。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
カリフォルニア州、クリーン・エネ予算削減でトランプ政権に反旗
トランプ政権でクリーン・エネルギー分野の連邦予算の削減が模索される中、カリフォルニア州は独自の取り組みを推し進める法案を審議している。
James Temple 8年前
気候変動/エネルギー
ヨーロッパで再生可能エネが化石燃料を抜いた日
2017年6月7日、英国、ドイツ、デンマークではクリーンエネルギーが化石燃料による発電量を大きく上回った。だが、クリーンエネルギーの課題も浮き彫りにしている。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
【トランプ政権の100日】救われない炭鉱労働者
トランプ大統領は、米国の石炭産業の衰退をオバマ政権が定めた余計な規制のせいだと選挙戦で訴えた。しかし、コロンビア大学の研究チームによれば、大半の理由は低価格で供給される天然ガスだとわかった。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
米国の自然エネルギー関連特許、2年連続で減少
米国では、最近の2年間で自然エネルギー関連の特許取得件数が伸び悩んでいる。研究開発の連邦予算が削減されれば、米国の自然エネルギーのイノベーションに、深刻な影響を及ぼしかねない。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
老朽化原発はクリーンエネルギー転換の足かせ
原子力発電は、二酸化炭素排出量を削減するために欠かせない。しかし、安全への不安から新設できない状況にあり、老朽化した原発を稼働させ続ければ、再生可能エネルギーへの転換を阻害しかねない。唯一の落し所は、新型の小型原子炉だ。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
MITが
次世代原子炉の
研究を再開
MITが、溶融塩原子炉の研究再開に向けて動き出した。既存の原子力施設の「おまけ」として試験炉を建設することで、建設費や認可手続きを大幅に短縮させる考えだ。
James Temple 8年前
気候変動/エネルギー
世界最大の人工太陽、水素発電に挑戦中
世界最大の人工太陽が、水素発電の実証実験用に稼働中だ。壁一面のライトで、安価で大量の液体水素を生み出す方法を見つけられるだろうか?
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
米中連携は、太陽光パネル普及の強力な促進策
米中が連携すると、アメリカの太陽光パネルが普及するかもしれない。スタンフォード大学が発表した報告書は、比較優位理論とエネルギー政策の興味深い関係を示している。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
二酸化炭素排出量の削減と経済成長は両立すると米中が証明
「二酸化炭素排出量の抑制は、経済成長を妨げる」とは、産業界の長年の言い分だった。しかし、3年連続で二酸化炭素排出量が増加せず、米中で経済が成長したことは、クリーンエネルギーへの転換は経済成長を妨げないことの証明といえそうだ。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
トランプ政権、初の予算提案で気候変動対策をぶち壊し
トランプ政権は、初の予算案で気候変動を否定する姿勢を明確にした。環境保護庁の気候変動政策やARPA-Eのクリーン・エネルギー投資は中止、国連の気候変動プログラムへの拠出も打ち切りだ。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
トランプ政権で消滅危機のエネルギー研究が最後の?イベント開催
エネルギー分野のイノベーションを支えてきた米国政府の研究投資プロジェクトARPA-Eが、トランプ政権で存続の危機にある(インターネットの発明につながったARPAは米国防総省の研究プロジェクトで、ARPA-Eはエネルギー省管轄)。
James Temple 8年前
気候変動/エネルギー
2017年版
ブレークスルー・テクノロジー10
熱太陽電池
「太陽熱光起電力」は、可視光線から電気を直接作るのではなく、いったんさらに広い波長の太陽光を熱に変換してから可視光線に変える手法だ。蓄熱することで、雨の日でも夜でも途切れずに発電できる、太陽光発電が実現する。
James Temple 8年前
気候変動/エネルギー
トランプ政権から気候変動の研究予算を守れ、の表と裏
次期大統領が気候変動とクリーンエネルギーの研究予算を大幅に削減すれば、億万長者が介入してくるかもしれないが、科学界はそんな事態を避けたいのが本音だ。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
ビル・ゲイツ、10億ドル投資でクリーン・エネルギー実現
ビル・ゲイツのファンドは、気候変動に影響を及ぼさない電気や食料、運輸などを実現するスタートアップを育成しようとしている。
Jamie Condliffe 8年前
気候変動/エネルギー
中国スパイが怖いってことで
イギリス、脱原発へ方針転換
イギリスの巨大原発建設事業「ヒンクリー・ポイント」計画は、中国に対するセキュリティ上の懸念をきっかけに中止に追い込まれれば、20世紀型のエネルギー産業の終わりを象徴する出来事になりそうだ。
Richard Martin 8年前
気候変動/エネルギー
原子力発電所を減らせば
CO2排出量は減らせない
米国、メキシコ、カナダの首脳は、米国の電力共有の半分を2025年までに二酸化炭素を排出しないエネルギー源にする計画に合意したが、実現は未知数だ。
Richard Martin 9年前
気候変動/エネルギー
IKEA、ナイキが
本気で気候変動対策する理由
気候変動に対処する専門の役員を置く企業は、クリーンエネルギーや再生可能エネルギーをビジネスチャンスとみなしている。
Elizabeth Woyke 9年前
気候変動/エネルギー
社員の皆さん、たった今、
会社は氷山に衝突しました
電力会社の事業転換中、NRGのデビッド・クレーン元CEOはなぜ株主と役員会の信頼を失い、解任されたのか。
Richard Martin 9年前
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