「JAXA × 宇宙ビジネスの現在・未来」
これまでほとんどの民間企業には無縁だった「宇宙」に投資する動きが世界中で進んでいます。国家レベルの宇宙開発の取り組みだけでなく、豊富な資金力を持つ企業が独自にロケットを打ち上げたり、衛星を利用した地上向けのサービスを展開したりと、ここ数年で急速に拡大しているのが「宇宙ビジネス」です。
今回のイベントでは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の松浦直人・新事業促進部長をお迎えして、「日本や世界の宇宙ビジネスの現状とは?」「宇宙ビジネスが進むと我々の生活はどう変わるのか」など、他ではなかなか聞くことのできない宇宙ビジネスをめぐる動きをお届けします。
第1部は、JAXAの新事業促進部長の松浦直人氏より宇宙産業の現状や各国の取り組み、民間ビジネスについて講演いただきます。
第2部では、MITテクノロジーレビュー編集部も参加し、宇宙産業がこれから社会や個人の生活をどう変化させるのか、またどのようなビジネスチャンスが生まれるのかについてディスカッションをします。
登壇者
松浦直人(まつうら なおと)
国立研究開発法人
宇宙航空研究開発機構 新事業促進部長(宇宙航空産業の競争力強化及びコミュニティの拡大、新たな事業の創出に従事)
1986年慶應義塾大学工学研究科修了後、宇宙開発事業団(現宇宙航空研究開発機構)へ入社。人工衛星の追跡管制、地球資源衛星1号(ふよう1号)の開発業務を経て、世界気象機関(WMO)へ派遣。その後、地球観測研究センターの計画マネージャなど衛星データの解析研究や地球観測衛星プロジェクトの企画立案業務など20年近く地球観測関連業務に従事するとともに、予算、人事などの管理部門も経験。その間、アジア太平洋域の自然災害の監視を目的とした国際協力プロジェクト(センチネルアジアプロジェクト)や第一期水循環変動観測衛星(しずく)を含む「地球環境変動観測ミッション(GCOM)」の立ち上げに関わる。2013年4月より衛星利用推進センター長として、地球観測衛星、通信・放送衛星に関する企画、立案、調整を実施するとともに、2014年4月より、地球観測研究センター長も兼務し、衛星データの解析研究に携わる。2015年4月より現職。