「宇宙への切符」を安くする 5つの計画、5つの失敗
ここ数十年間にわたり、1キロの物体を地球周回軌道に乗せるためのコストは高止まりしていた。だが、再利用可能なロケット「ファルコンヘビー」の登場により、宇宙船の打ち上げコストのより一層の低下と、さらなるイノベーションの兆しが見えてきている。
by Konstantin Kakaes-
ディープフェイク見破る新手法、顔の動きの微妙な「クセ」に着目
人工知能(AI)を利用した、本物と見まがうばかりのディープフェイク映像が問題となっている。体の動かし方に注目することで、ディープフェイク映像を見破る手法がコンピュータービジョン・カンファレンスで発表された。
by Will Knight -
2次元宇宙で生命は存在するか? 米物理学者が示した意外な可能性
物理学者と哲学者は長い間、生命が発生し得るのは私たちの住むような、3つの空間の次元と1つの時間の次元を持つ宇宙に限られると主張してきた。だが、カリフォルニア大学の研究者が、2つの次元しか持たない空間でも、重力場が発生し、生命の発生の必要な複雑性を持つ可能性があると示した。
by Emerging Technology from the arXiv -
「カーボン・ファーミング」は気候変動対策になるか?
地球温暖化対策として、より多くの二酸化炭素を農地の土壌に捕捉し、貯留する農法である「カーボン・ファーミング」が注目されている。だが、地球温暖化の対策としてどの程度効果があるのかは、科学的には明確になっていない。
by James Temple -
労働者に「十分な報酬」を
UCB発ベンチャーが目指す
真っ当なギグ・エコノミーオンラインで仕事を請け負う「ギグ・エコノミー」における働き手であるギグ・ワーカーは、多くの場合、劣悪な労働条件で働いている。カリフォルニア大学バークレー校の研究者らが創業したベンチャー企業は、より公平な環境をギグ・ワーカーに提供するという。
by Will Knight -
米大統領選の争点に急浮上、民主党候補の気候変動対策を比較する
前回の米国大統領選挙ではほとんど話題にならなかった気候問題が、2020年の大統領予備選では重要な争点の1つなった。現時点での有力な民主党候補者の主な主張を比較する。
by James Temple -
最新テクノロジーを駆使した「ゲーム考古学」のアプローチ
マシンビジョン、人工知能(AI)、データマイニングなどの手法を駆使して古代のゲームについて研究する「ゲーム考古学」と呼ばれる学問分野が、新たに立ち上がりつつある。ゲームに関連する情報の単位である「ルディーム」を用いて、古代ゲームのルールを再構築し、現代のゲームにつながる「ゲームの進化系統樹」を作成することを目指す。
by Emerging Technology from the arXiv -
太陽帆を軌道へ、スペースXがファルコン・ヘビーの打ち上げに成功
スペースX(Space X)は6月25日、同社製ロケット「ファルコンヘビー」の3度目の打ち上げに成功した。注目は、ペイロードの1つであるキューブサット衛星「スぺーライトセイル2号」だ。
by Charlotte Jee -
AIの未来はアフリカにある
食料や医療などの重大な課題を抱えるアフリカ地域でいま、機械学習コミュニティが発展している。IBMやグーグルなどが相次いで研究所を開設したほか、機械学習を教える大学課程や他の教育プログラムも急増中だ。「現実から乖離」する人工知能の世界に、新風を吹き込む可能性がある。
by Karen Hao -
そのハエは「覚醒」しているか? 脳信号だけで測定する新研究
「意識」はつい最近まで、研究者にとってタブーとされていた研究題材だった。オーストラリアのモナシュ大学の研究者らは、ハエの意識を測定する新たな手法を開発し、意識が覚醒しているハエとそうでないハエを、検査によって区別できることを見い出した。
by Emerging Technology from the arXiv -
「死戦期呼吸」を音で識別、突然死をアプリで防ぐ
心停止になった際に、手遅れになる前に外部に助けを求められるアプリケーションをワシントン大学の研究チームが開発した。心停止時に患者が発する特徴的な呼吸音(ギャスピング音)を聞き分けるように訓練した機械学習アルゴリズムを利用する。
by Charlotte Jee