KADOKAWA Technology Review
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気候テック企業15 2024
気候テック企業15 202415 Stories

気候変動への対応の緊急性は、かつてないほど明確になっている。温室効果ガスの排出量は過去最高を記録し、世界の気温も上昇を続けている。この余分な熱は、世界中で人々の生活を脅かし、熱波や山火事といった脅威を一層深刻化させ、既存の食料やエネルギーシステムを揺るがしている。私たちは、電力の供給、人や物資の輸送、食料の生産、そして温暖化が悪化させる厳しい状況への対応に向けた新たな方法を見つけなければならない。
幸いなことに、これらの課題に取り組むために必要なツールの多くはすでに存在しており、企業は日々新たなイノベーションを市場に提供している。MITテクノロジーレビューは、気候変動への取り組みで特に大きな影響を与えることが期待される15社を選出した。このリストは、今回で2年目の発表となる。

  1. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Kairos Power and its molten salt–cooled nuclear reactors
    カイロス(Kairos)の溶融塩冷却炉テクノロジーは、従来の巨大な核分裂炉より安価で安全に運転できる、新時代の原子炉の先駆けとなる可能性がある。 Mark Harris56日前
  2. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Solugen and its bio-based chemicals
    化学物質の製造では大量の温室効果ガスを排出する。ソリュージェン(Solugen)の生物由来の原料と製造方法は、化学業界のクリーン化につながる可能性がある。 Casey Crownhart56日前
  3. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Pivot Bio and its nitrogen-delivering microbes
    バイオテクノロジー企業のピボット・バイオ(Pivot Bio)は、これまでの合成肥料の代替となる、微生物を使って作物に適量の窒素を供給する製品を開発している。実際に、約4万平方キロメートル以上の農地にその製品は使用されている。 James Temple61日前
  4. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Ceibo and its copper mining tech
    チリに本社を置くセイボ(Ceibo)は、クリーンエネルギーへの転換に欠かせない銅の不足を解消するため、新しい銅生産テクノロジーで鉱業の持続可能性を高めようとしている。 Maddie Stone66日前
  5. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Sun King connects low-income households to clean energy
    サン・キングは、電気が通っていないアフリカとアジアの貧困世帯へ、太陽光発電、エネルギー貯蔵、低排出型調理コンロを従量制モデルで提供する。 Geoffrey Kamadi67日前
  6. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Rumin8 and its bovine supplements
    牛のゲップは、農業から排出される温室効果ガスの大きな発生源の1つである。ルミン8(Rumin8)は畜牛のメタン排出を削減するサプリメントを開発している。 Anna Kramer68日前
  7. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Form Energy and its iron batteries
    フォーム・エナジーは、再生可能エネルギーの長期貯蔵用の安価なバッテリー「鉄空気電池」の商業化に取り組んでいる。2024年後半には最初の製品を顧客に出荷する予定だ。 Scott J Mulligan69日前
  8. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Sublime Systems and its method of electrifying cement-making
    電気化学プロセスを用いて製造するサブライム・システムズのセメントは、今年初めて商業的に利用された。さらに、米国エネルギー省から8700万ドルの助成金を受け、2026年完成をめどに、年間3万トン生産する新工場を建設すると発表した。 Eileen Guo72日前
  9. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Electric Hydrogen and its push to mass-produce a carbon-free fuel
    エレクトリック・ハイドロジェンは、クリーン水素を低コストで製造できる100メガワット電解槽を開発している。BP、ユナイテッド航空、マイクロソフトなどの支援を受けて評価額が10億ドルを超える最初の電解槽企業となった。  Sarah Ward74日前
  10. 2024 Climate Tech Companies to Watch: First Solar and its advanced solar panels
    テルル化カドミウムを用いるファースト・ソーラーの太陽光パネルは、シリコンセルより短時間で製造でき、エネルギーと水の消費も少ない。エネルギー変換効率を高めるために同社は、ペロブスカイトを組み込んだタンデム型太陽電池の開発を進めている。 Amy Nordrum75日前
  11. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Rondo Energy and its hot bricks
    ロンド・エナジーはレンガと鉄線を使った、安価でシンプルな構造の「熱電池」を大量生産。セメントや鉄鋼、化学など高温を必要とする工業プロセスにおける化石燃料の使用量を減らし、二酸化炭素の削減を目指す。 Maddie Stone76日前
  12. 2024 Climate Tech Companies to Watch: BYD and its affordable EVs
    気候テック15:中国EV大手BYD、欧米締め出しでも世界を目指す
    中国国内で圧倒的な地位を獲得している電気自動車メーカーのBYDは、欧米で中国企業に対する規制が強まる中、海外市場への進出に本腰を入れた。海外工場を相次いで建設したり、自動車輸送船を建造したりしている。 Rhiannon Williams78日前
  13. 2024 Climate Tech Companies to Watch: LanzaJet and its next-generation jet fuel
    気候テック15:SAF大規模化で空の脱炭素に挑むランザジェット
    米スタートアップのランザジェットはトウモロコシ、サトウキビといった原料を使ってエタノール由来の持続可能な航空燃料(SAF:Sustainable Aviation Fuels)を製造。航空機の燃料燃焼による気候への影響を半分に減らせるかもしれない。 Casey Crownhart79日前
  14. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Pano AI and its fire-detecting AI
    米スタートアップのパノAI(PanoAI)は、視界の開けた場所に設置した超高解像度カメラとコンピュータービジョンで火災発生を検知し、瞬時に消防士に伝えるシステムを米国西部9州に配備。山火事を早期に発見して人的・経済的な被害を抑えるのに貢献している。 James Temple80日前
  15. 2024 Climate Tech Companies to Watch: Gogoro and its battery-swapping network for electric scooters
    気候テック15:台湾から世界を目指す、電動スクーターのゴゴロ
    台湾に電動スクーター用バッテリー交換ステーションのネットワークを構築したゴゴロは、インドや中国、フィリピンへのグローバル展開も推進。便利なだけでなく、環境に優しいエコシステムを供給している。 Kavitha Yarlagadda81日前
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