1日でデザインから量産 ファスト・ファッションにロボット革命
衣服の製造工程の大部分は、依然として手作業だ。現在、いくつかの衣料品メーカーは、自動化させたいと考えている。 by Signe Brewster2016.09.23
Tシャツのタグを見てみよう。米国でも日本でも、たいていの場合は中国やタイ製で、輸入された商品のはずだ。
ジョナサン・ゾルノウは、ソーボ(sewbo:sew+robot)という新設スタートアップ企業のたったひとりの従業員で、生地をミシンに自動供給できれば、縫製業を少しは米国内に取り戻せると考えている。縫製は現在でも手作業だが、ゾルノウは化学薬品で硬化させた生地をロボットアームで工業用ミシンに通す製法を考案した。
機械は、すでにアパレル産業で大きな役割を果たしている。機械で織られた生地がコンピューター制御の裁断機でカットされている。繊維服飾研究者でノースカロライナ州立大学のシンシア・イズトゥーク教授は、ワイシャツの襟や袖口のように機械縫製できる小物パーツもいくつかある、という。だが細々した布をすべて寄せ集めてミシンに通し、次工程のラインに渡すのも、まだ人間の仕事だ。
ソーボ創業前、ゾルノウはWeb開発者だったが、もっと機械を使ったプロジェクトを手掛けたいと思っていた …
- 人気の記事ランキング
-
- China built hundreds of AI data centers to catch the AI boom. Now many stand unused. AIデータセンター 中国でバブル崩壊か? 需要低迷で大量放置の実態
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #32 Plus 中国AIをテーマに、MITTR「生成AI革命4」開催のご案内
- How 3D printing could make better cooling systems 3Dプリントで製造の制約を解放、高効率な熱交換器が設計可能に
- Brain-computer interfaces face a critical test 使用者は世界100人未満、 脳インターフェイスは 本当に実用化できるか?
- The foundations of America’s prosperity are being dismantled 崩壊する科学エコシステム、 トランプ政権がもたらす 「取り返しのつかない損害」