スパコン開発台数で中国が初の一位、レノボが独走
世界最速のスーパーコンピューターの座は明け渡したものの、スーパーコンピューターの開発台数において中国は米国を遥かに凌駕している。
トップ500(Top500)は、半年に一度発表している世界で最も高速なスーパーコンピューター500台のリストを公開した。500台のうち206台が中国企業が開発しているもので、開発台数において米国企業が初めて首位を逃した。台数で首位に輝いた企業は中国のレノボである。トップ500のリスト中、およそ24%のスーパーコンピューターを開発した。
2週間前、米国エネルギー省のオークリッジ国立研究所のスーパーコンピューター「サミット(Summit)」が世界最速の座を獲得し、2012年以来久しぶりに米国のスーパーコンピューターが首位に返り咲いた(「AIに特化した世界最速機、スパコン新時代の幕開け」を参照)。米国が中国の「神威・太湖之光(しんい・たいこのひかり:Sunway TaihuLight)」の後塵を拝した昨年と比較すると大きな飛躍だ。
しかし米国は、スーパーコンピューターの処理性能では世界一になったものの、開発台数の減少は著しい。ほんの半年前には145台が500位以内にランクインしていたが、今回のリストでは過去最低となる124台しかランクインしていない。