「米国は今もAI分野をリードしている」大統領補佐官語る
トランプ政権でテクノロジーを担当するクラツィオス大統領副補佐官が「EmTech(エムテック)ネクスト」で登壇し、人工知能(AI)に対する米国政府の取り組みについて語った。同副補佐官によると、ホワイトハウスは外部にあまり知られない形で非常に積極的な政策を推進してきたという。 by Will Knight2018.06.08
ドナルド・トランプ大統領の主席テクノロジー・アドバイザーを務めるマイケル・クラツィオスは、6月5日にマサチューセッツ工科大学(MIT)で開催されたMITテクノロジーレビュー主催のカンファレンス「EmTech(エムテック)ネクスト」の講演で、政府は米国の人工知能(AI)研究の役に立つのであればどんなデータでも提供する考えであると語った。ただし、どんなデータであればすぐさま提供できるのかとか、誰がその情報を受け取れるのかについては言及しなかった。
クラツィオス大統領副補佐官によると、米国政府は政府のデータをAI研究者に提供する方法を模索しているという。「政府のデータを公開するためにできることは何でもすると約束します。ぜひ学会からいろいろな意見を聞かせてください」。
データは、最近のAI分野で常に発展の鍵となってきた。たとえば、音声認識や画像処理の向上は、大規模な訓練用データが利用できるようになって実現した。政府がアクセスできる大規模データを使ってAIアルゴリズムを訓練できるようになれば、新しい応用分野を開拓できる可能性がある。「解決につながることなら何でも、非常に積極的に取り組むつもりです」とクラツィオス大統領副補佐官は付け加えた。
トランプ政権がこれまでAIに対して採ってきた自由放任主義的なアプローチは、他国の政策と比較され、批判されてきた(「AI国際競争に勝つためにいま必要な政策とは何か?」を参照)。
この指摘に対してクラツィオス大統領副 …
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