スマート・ウォッチでアルコール検査、皮膚埋め込み型チップ開発
研究者は、飲酒量を監視するため、スマート・ウォッチで動くごく小さなセンサーを開発した。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の技術者チームが、皮膚に埋め込むチップの試作品を開発した。最終的に、このチップはアルコール依存症の治療をしている人を支援するのに使われる。直径わずか1ミリで、1セント硬貨よりもはるかに小さいので、現在利用されているアルコール監視用ブレスレットよりもずっと小型になる。チップは呼気分析計よりも正確で、血液検査ほど大げさな感じがしないという。
チップには極小の電気化学センサーが組み込まれており、細胞間を流れるエタノール量を測定する(研究者はエタノールは血中アルコール濃度と相関すると話している)。約3秒で測定し、チップにはスマート・ウォッチや専用パッチからワイヤレスで電力が供給される。
4月11日、研究者は会議で研究内容を発表したが、人間に対する試験はまだ実施していない。手始めとして、研究室内で人体組織に似た物質を使って実験した。そして次は生きた動物(ほろ酔いの?)による実験となる。