中国当局が人気サイトにコンテンツ削除を命令、ネット浄化へ
中国政府は、人気が高い2つのオンライン・プラットホームに掲載されている不快なコンテンツを厳しく取り締まるための大きな一歩を踏み出した。
中国政府は、写真共有サービスのクワイショウ(Kuaishou:快手)とニュース・プラットホームのトウティアオ(Toutiao:今日頭条)に対し、それぞれのWebサイト上のコンテンツを監査して「卑猥、暴力、残虐、ポルノ、有害」な投稿を削除するように命令した。さらに、動画投稿希望者の新規登録を中止し、今後プラットホームで公開するコンテンツはすべて内部検閲によって厳しく審査することも求めている。
これらのプラットホームが物議を醸したのは、初めてのことではない。2017年12月、中国政府はトウティアオがポルノ・コンテンツを拡散したと摘発し、24時間の閉鎖を命じた。トウティアオは中国の最も人気のあるニュース配信アプリで、1日に1億2000万人のユーザーが利用している。毎月1億人以上のユーザーが利用しているクワイショウは、今週、十代の母親たちを特集したビデオを公開したことで国営メディアから叩かれている。
過去3年間で1万3000以上のWebサイトを閉鎖している中国政府にとって、Webの大掃除は重要だ。こうした人気の高い巨大なプラットホームを標的とすることで、不適切なインターネットの内容を一掃することに政府は労を惜しまないことを示している。だが、独裁主義的な手法は西側諸国と極めて対照的だ。西側諸国では、問題となるようなコンテンツを締め出すために、政治システムが強硬に行動を起こすことはないからだ。