食糧問題解決へ向け、AIで農業を変革——グーグル「X」統括者語る
アルファベット(グーグル)傘下の秘密研究所「X」を統括するアストロ・テラーが「EmTechデジタル」に登壇し、既存の農業に革命を起こすために、機械学習と他のテクノロジーを組み合わせる方法を考えていると話した。 by Martin Giles2018.03.30
アルファベット(グーグル)傘下のXは秘密主義の研究所だ。世界の最大級の問題に対し、革新的で壮大な解決策を見つけるという任務を託されている。Xは現在、人工知能(AI)によって食糧生産を劇的に向上させる方法を探究している。Xを統括するアストロ・テラーが、3月27日にサンフランシスコで開催されたMITテクノロジーレビュー主催の年次カンファレンス「EmTechデジタル」に登壇し、その計画を明らかにした。
テラーは、Xのチームはまだ特定のアプローチに的を絞ったわけではないとして、具体的な例を示すことは避けた。しかし、機械学習を、ドローンやロボット工学のような分野の進歩とどのように組み合わせたら農業技術を進歩させられるかを探っているとほのめかした。
Xにとって注目に値するプロジェクトは、3つの基準を満たしていなければならない。まず、何百万人あるいは何十億人もの人々に影響している問題を解決する可能性を秘めていること。そして、大胆でSFのように聞こえるテクノロジーを含んでいること。最後に、5年から10年以内に達成できる見込みが、かすかにで …
- 人気の記事ランキング
-
- AI companions are the final stage of digital addiction, and lawmakers are taking aim SNS超える中毒性、「AIコンパニオン」に安全対策求める声
- Promotion MITTR Emerging Technology Nite #32 Plus 中国AIをテーマに、MITTR「生成AI革命4」開催のご案内
- China built hundreds of AI data centers to catch the AI boom. Now many stand unused. AIデータセンター 中国でバブル崩壊か? 需要低迷で大量放置の実態
- This Texas chemical plant could get its own nuclear reactors 化学工場に小型原子炉、ダウ・ケミカルらが初の敷地内設置を申請
- How 3D printing could make better cooling systems 3Dプリントで製造の制約を解放、高効率な熱交換器が設計可能に