KADOKAWA Technology Review
×
AIに「ぶっとんだ設計方法」を考えさせる、DARPAの新プロジェクト
Larry W. Smith | Getty
ニュース 無料会員限定
The US military wants AI to dream up weird new helicopters

AIに「ぶっとんだ設計方法」を考えさせる、DARPAの新プロジェクト

ロボティクス・チャレンジで知られるDARPA(米国防高等研究計画局)が進めるAIプロジェクトの狙いは、航空機やエンジン部品の設計に新しいアイデアを持ち込むことだ。人間が新しいものを生み出す刺激になることに期待している。 by Jackie Snow2018.04.10

人工知能(AI)はすでに、実在しない有名人を考え出すことができる。だから、軍が革新的なエンジン部品や航空機を考え出すことも手伝ってくれるかもしれない。

それが米国国防総省の研究機関である米国国防先端研究計画局(DARPA)の新しいプロジェクトの目標だ。DARPAはプロジェクトの参加者に、最新の機械学習の手法と数学や工学の基礎原理を組み合わせることで、複雑な部品の新たな設計方法を提案するよう求めている。

有名人の顔から衣服に至るまで、AIは今までになかった新しいものを想像することに使われるようになってきている(「イアン・グッドフェロー 人工知能に想像力を与える男」参照)。新しいアイデアを考案するAIはまだ初期段階にすぎないものの、 今後の見通しは明るい。

機械学習はすでに設計やエンジニアリングの一部の分野で使われているが、DARPAのプロジェクトでは範囲を広げて、機能と形態の決定という極めて重要な作業にまで適用することを目指している。DARPAのジャン・ヴァンデンブランド プログラム担当マネージャーは「私たちは計算ツールをほとんど使っていません。非常に …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. What’s on the table at this year’s UN climate conference トランプ再選ショック、開幕したCOP29の議論の行方は?
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る