KADOKAWA Technology Review
×
【冬割】 年間購読料20%オフキャンペーン実施中!

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

給油も買い物もアプリで、アリババが仕掛けるガソスタの技術革新
Lily Ivnatikk | Unsplash
At China’s new smart gas stations, no cash, cards, or smartphone apps will be required

給油も買い物もアプリで、アリババが仕掛けるガソスタの技術革新

ガソリンスタンドへ車で乗りつけ、車内の画面をタップして待ち、あとは走り去るだけでOK。そんな未来の燃料補給へ向けた動きが中国で進んでいる。

アリババ(Alibaba)と中国の大手自動車メーカー上海汽車(SAIC)の合弁会社「バンマ(Banma:斑馬)」は、今年、北京にスマート・ガソリンスタンドをオープンする。バンマはインターネット接続自動車の製造を手がける企業だ。

バンマ製の自動車がガソリンスタンドに入ると、ジオフェンシング(特定の位置にバーチャルな境界を設ける技術)で自動車を探知し、車載インフォテインメント(情報機器)の画面上でアプリが起動する。ドライバーはアプリでガソリンを選択し、アリペイ(Alipay)で料金を支払う。ガソリンスタンド内のコンビニにある商品を注文することも可能だ。従業員は注文に従ってガソリンを給油し、注文された商品を運ぶ。ドライバーはただ走り去ればいい。

中国のほとんどの巨大テック企業と同じく、アリババもまた人工知能(AI)の活用に大きな野望を抱いている。燃料補給のような現実世界での応用に取り組むことで、日常生活に関する貴重なデータを収集し、機械学習の進歩を促進するのが狙いだ。

だが、アリババのアイデアにそんなに感心する必要はない。どちらにしても、現在のガソリンスタンドが過去のものとなる日は近いのだから。

イェティン サン [Yiting Sun] 2018.02.09, 20:45
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
【冬割】実施中! 年間購読料20%オフ!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る