KADOKAWA Technology Review
×

ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。

MITがAI研究に全力、学部横断で新技術開発へ
Jesse Orrico | Unsplash
MIT wants to build an AI that’s as smart as a child

MITがAI研究に全力、学部横断で新技術開発へ

マサチューセッツ工科大学(MIT) の研究者たちは、赤ちゃんのように学習する人工知能(AI)システムを構築するために、人間の知能(ヒューマン・インテリジェンス)の基礎を研究するつもりだ。

MITは2月1日、人間の知能に関する研究を一層推進し、AIを基礎とした新たなテクノロジーを創り出すための新しい全学規模のイニシアチブ「インテリジェンス・クエスト (Intelligence Quest) 」(MIT IQ)を発表した。

MIT IQの具体的な計画は発表されていないが、MIT工学部の学部長のアナンサ・チャンドラカサン教授は、「人間の知能をリバース・エンジニアリングする」 試みだと語っている。 MITのジョシュア・テネンバウム教授(認知科学と計算理論)は、研究のより長期的な狙いは 「赤ちゃん、そして子どものように学習できる機械」 の構築にあるという。

現時点ではどんなAIも生後3カ月の赤ちゃんに劣っている。MIT IQがもしうまくいけば、まったく新しい種類の、ほぼすべての産業を変革させるようなマシン・インテリジェンスを提供できるだろう。MITは、AI、認知科学、神経科学などの分野において200人を超える世界トップクラスの専門家を擁しており、誰がそれを実現してもおかしくない。

jackie.snow [Jackie Snow] 2018.02.02, 10:27
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITテクノロジーレビューは有料会員制サイトです
有料会員になると、毎月150本以上更新されるオリジナル記事が読み放題!
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る