KADOKAWA Technology Review
×
カバーストーリー 無料会員限定
Funding of Space Ventures Gets a Lift

宇宙飛行より地球で農業
地上で稼ぐ宇宙ベンチャー

イーロン・マスクやジェフ・ベゾス、リチャード・ブランソン以外の小規模投資家が地球外ベンチャーを支援し始めた by Mark Harris2016.07.02

民間宇宙旅行はもう億万長者だけのものではない。

先週、アリゾナ州の小さな新興企業が、シリコンバレーのベンチャーキャピタル、カナン・パートナーズとノーウェスト・ベンチャーズが主導する1500万ドルの出資契約を締結した。自社を「宇宙気球」会社と呼ぶワールドビューは、ロケットではなく気球で観光客を宇宙の入り口まで送ることを目指して設立された。一連の大規模な宇宙関連投資の中では最新のものだ。

また、小規模衛星の打ち上げをとりまとめる衛星技術会社のスペースフライト・インダストリーズは自社の地球画像撮影用衛星コンステレーションに対し1800万ドルの融資を受けると発表した。スペースフライト・インダストリーズは、誰でもスマートフォンからリクエストすれば、地球のどの場所の画像でも90分以内に90ドルの料金で提供できるサービスを目指している。シアトル地域に本拠を置く別の新興企業、プラネタリー・リソーシスは地球外の小惑星から鉱物を採掘する長期目標に向けて、5月に2000万ドル以上を集めた。

近 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. What’s on the table at this year’s UN climate conference トランプ再選ショック、開幕したCOP29の議論の行方は?
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る