KADOKAWA Technology Review
×
始めるならこの春から!年間サブスク20%オフのお得な【春割】実施中
写真で見る、鮮やかなキャンディの色ができるまで
All photographs by Christopher Payne
In pictures: the factory where candy gets its colors

写真で見る、鮮やかなキャンディの色ができるまで

ニュージャージー州リンデンでIFCソリューションズが運営している工場では、キャンディーなどの食品の着色に使われる色が作られている。 by Christopher Payne2021.06.18

ニュージャージー州リンデンにあるIFCソリューションズ(IFC Solutions)は、天然または人工によって「望ましいほぼすべての色合い」の合成着色料を製造している。最初の合成着色料(紫)が石炭の副産物から製造された19世紀半ばには、この多彩な色は想像し難いものだっただろう。この「カラー・ビッツ(色の小片)」は、熱いキャンディの塊に簡単に混ぜることができるが、水分が少なく長期保存も可能なため、製菓メーカーから高く評価されている。

カラー・ビッツは、液体色素を過飽和状態にし(写真左)、トウモロコシ糖などの増粘剤を加えて作られる(右)。

下の写真の左側トレイのスカーレット・シェード・レッドC(Scarlet Shade Red C)と、右側のトレイのストライピング・レッドC(Striping Red C)はどちらも、希釈するとはるかに鮮やかな色になる。米国でキャンディケイン(縞模様のステッキ型キャンディ)を食べたことがあるなら、赤色のストライプは下の写真の右側のようなカラー・ビッツで色づけされている可能性が高い。どちらも、アルラレッドAC(Allura Red)としても知られる、赤色40号を基にした独自ブレンドの合成着色料だ。

できあがったがったかたまりのカラー・ビッツが乾燥したら、細かく刻まれる。

 

人気の記事ランキング
  1. Promotion MITTR Emerging Technology Nite #32 Plus 中国AIをテーマに、MITTR「生成AI革命4」開催のご案内
  2. AI companions are the final stage of digital addiction, and lawmakers are taking aim SNS超える中毒性、「AIコンパニオン」に安全対策求める声
  3. This Texas chemical plant could get its own nuclear reactors 化学工場に小型原子炉、ダウ・ケミカルらが初の敷地内設置を申請
  4. Tariffs are bad news for batteries トランプ関税で米電池産業に大打撃、主要部品の大半は中国製
christopher.payne [Christopher Payne]米国版
現在編集中です。
▼Promotion
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2025年版

本当に長期的に重要となるものは何か?これは、毎年このリストを作成する際に私たちが取り組む問いである。未来を完全に見通すことはできないが、これらの技術が今後何十年にもわたって世界に大きな影響を与えると私たちは予測している。

特集ページへ
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る