世界のチョコ原料の1%を100人で生産する工場
チョコレート発祥の地であるメキシコでは、世界的な需要の拡大を受け、カカオ加工製品を「ほぼ自動」で生産している。チョコレート原料メーカー大手、イーコムのメキシコ工場長がここ20年間の変化を語った。 by Rogelio Rodríguez Soberanes2021.01.08
我々はコートジボワール、カメルーン、エクアドル、ドミニカ共和国、ペルー、コロンビア、そしてここメキシコからカカオ豆を仕入れている。現在は収穫と収穫の合間なので、来年の豆を買い集めているところだ。来年の生産計画を立てる時には、何トン必要なのかを正確に把握している。
私がここで働き始めたのは、2003年のことだ。当時、我々の生産能力は年間7000トンだったが、現在では年間4万トンのカカオ製品を生産している。2010年にカカオ製品の生産量を大幅に増やし、2016年にはチョコレート・マシュマロやアーモンドなどの一部商品の自社生産も開始した。これは大きな変化だ。メキシコではハーシーやマースなど、さまざまな顧客に向けてカカオ製品を販売しており、競争力が求められる。カカオ製品はコモディティなので生産コストこそ …
- 人気の記事ランキング
-
- What’s on the table at this year’s UN climate conference トランプ再選ショック、開幕したCOP29の議論の行方は?
- Why AI could eat quantum computing’s lunch AIの急速な進歩は 量子コンピューターを 不要にするか
- Google DeepMind has a new way to look inside an AI’s “mind” AIの「頭の中」で何が起きているのか? ディープマインドが新ツール
- Google DeepMind has a new way to look inside an AI’s “mind” AIの「頭の中」で何が起きているのか? ディープマインドが新ツール