KADOKAWA Technology Review
×
カバーストーリー 無料会員限定
How the Bot-y Politic Influenced This Election

大統領選ツイートは約20%がボット、約75%はトランプ支持

選挙関連の全ツイートのうち約20%は、ロボットアカウントだ。 by Nanette Byrnes2016.11.09

もしソーシャルメディア上で政治関連のやりとりをした時に、内容が機械的だったり、予測可能な範囲の内容に思えたりしたら、話し相手はボットかもしれない。

米国大統領選挙の前日に発表された研究によれば、推定約40万のボットが、ツイッター上で信じられないほどの頻度でツイート(リツイートもされている)しており、選挙関連の全メッセージの20%近くを占めている。

論文の著者である南カリフォルニア大学情報科学研究所のアレサンドロ・ベシ研究員とエミリオ・フェラーラ助教授によれば、ボットは、数が多いだけでなく、影響力がかなり強く、オンラインでの議論を歪める可能性があるという。

ひとつ疑問がある。ボットを作ったのは誰か? 突き止めるのは不可能だと、フェレーラ助教授はMIT Technology Reviewに述べた。フェレーラ助教授は、この秋1カ月以上(全3回の大統領候補者討論会の時期に重なる)にわたって実施した研究に関する本誌の取材で、自身の考えを述べた。以下はそのインタビュー記録だ(編集済み)。

研究により、ボットの影響力は驚くほど高いと判明しました。そのことを説明していただけますか?

私たちは、あるアカウントが、他のアカウントに対してどれだけ多くのつながりがあるか、どれだけ多くの個々のユ …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. What’s on the table at this year’s UN climate conference トランプ再選ショック、開幕したCOP29の議論の行方は?
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る