KADOKAWA Technology Review
×
12/16開催 「再考ゲーミフィケーション」イベント参加受付中!
遺伝子工学で作った「光合成強化タバコ」、1.4倍に成長
RIPE
ニュース 無料会員限定
Gene engineers make super-sized plants that are 40% larger

遺伝子工学で作った「光合成強化タバコ」、1.4倍に成長

イリノイ大学と米国農務省(USDA)との研究チームは、遺伝子工学の手法を使うことで、通常より40%大きくなるタバコの木を作り出した。同様の手法を芋類や豆類にも適用できれば、世界の食物供給量を増大させることが可能になる。 by Antonio Regalado2019.01.10

イリノイ州の遺伝子エンジニアのグループが、通常より40%ほど大きくなるタバコの木を作り出した。同様の遺伝子改変を大豆や芋類にも適用できれば、食糧の供給量を増大できそうだ。ただし、そうした植物を畑で見られるようになるのは、当分先のことになりそうだが。

イリノイ大学と米国農務省(USDA)との研究チームは、いわゆる「光呼吸バイパス」と呼ばれる遺伝子改変のカセットをタバコの木に組み込んだ。この遺伝子改変を受けた植物は、日光をより効率的にエネルギーに変換できるようになり、通常の植物よりも高さや重量が大きくなる。

ノースカロライナ州立大学の植物学者であるヘイケ・セデロフ教授は、関連する研究をこれまで研究室で実施してきている。セデロフ教授はサイエンス誌に掲載された今回の新たな報告について、この手のフィールド実験からこうした大きな成 …

こちらは会員限定の記事です。
メールアドレスの登録で続きを読めます。
有料会員にはメリットがいっぱい!
  1. 毎月120本以上更新されるオリジナル記事で、人工知能から遺伝子療法まで、先端テクノロジーの最新動向がわかる。
  2. オリジナル記事をテーマ別に再構成したPDFファイル「eムック」を毎月配信。
    重要テーマが押さえられる。
  3. 各分野のキーパーソンを招いたトークイベント、関連セミナーに優待価格でご招待。
人気の記事ランキング
  1. Promotion MITTR Emerging Technology Nite #31 MITTR主催「再考ゲーミフィケーション」開催のご案内
  2. 3 things that didn’t make the 10 Breakthrough Technologies of 2025 list 2025年版「世界を変える10大技術」から漏れた候補3つ
  3. OpenAI’s new defense contract completes its military pivot オープンAIが防衛進出、「軍事利用禁止」から一転
▼Promotion 再考 ゲーミフィケーション
日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。2024年受賞者決定!授賞式を11/20に開催します。チケット販売中。 世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を随時発信中。

特集ページへ
MITTRが選んだ 世界を変える10大技術 2024年版

「ブレークスルー・テクノロジー10」は、人工知能、生物工学、気候変動、コンピューティングなどの分野における重要な技術的進歩を評価するMITテクノロジーレビューの年次企画だ。2024年に注目すべき10のテクノロジーを紹介しよう。

特集ページへ
フォローしてください重要なテクノロジーとイノベーションのニュースをSNSやメールで受け取る