深層学習で全米のソーラーパネル設置場所を特定、スタンフォード大
全米各地に設置されている太陽光発電システムの数が、およそ147万件に上ることが明らかになった。最新の推定値である102万件を上回る数だ。
ソーラーパネルの普及率は全米で高まっているが、その正確な数を割り出すのは困難であるとされている。スタンフォード大学の研究チームが、深層学習を用いて衛星画像からソーラーパネルを探し出すディープソーラー(DeepSolar)と呼ばれる新しいシステムを開発し、これまでよりはるかに正確な数値を導き出した。
研究チームは37万枚の衛星画像を使い、どの画像にソーラーパネルが含まれるかを教えることでディープソーラーを訓練した。その後、ディープソーラーはソーラーパネルを見つける方法を編み出し、ソーラーパネルを93%の確率で正確に探し出せるようになった。最終的な数値を出すのに、約1カ月かけて10億枚の画像をスキャンしたという。
ディープソーラーが作成したマップは、米国内でソーラーパネルがどれだけ普及しているかについて理解を深めるのに役立つだろう。研究チームは将来、ディープソーラーを用いて他の国々のソーラーパネル配置マップを作成することを考えている。また、風力タービンや他のエネルギー・インフラの設置場所を特定するのにも使える可能性があるという。