KADOKAWA Technology Review
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AI翻訳のゴミに汚染された
ウィキペディア、
マイナー言語にとどめ

「ゴミを入れればゴミが出る」——。機械翻訳の誤りがAI学習データを汚染し、さらに悪い翻訳を生む「悪循環」が少数言語を脅かしている。誤りだらけのグリーンランド語版ウィキペディアはついに閉鎖が決まった。 by Jacob Judah

トップ・ストーリー

  1. ぬいぐるみとおしゃべり、中国でLLM搭載の「AIおもちゃ」ブーム
    by Caiwei Chen

    お気に入りのぬいぐるみがしゃべりだす——。大規模言語モデル(LLM)搭載のデバイス「BubblePal」が20万台売れるなど、中国でAIおもちゃ(AIトイ)が好調だ。2030年に140億ドル規模市場に成長するとの予測もあるが、実際に使ってみると「子どもがすぐ飽きる」との声も。

  2. 気候テック10:米政権も追い風、強化地熱発電のファーボ
    by Celina Zhao

    ファーボ(Fervo)は、家庭やデータセンターにクリーン・エネルギーを供給するため、米ユタ州に世界最大規模の強化地熱プロジェクトを進めている。


  3. by Casey Crownhart

    スウェーデンのスタートアップであるセムビジョンは、廃棄物と代替燃料を使用してセメントを製造し、業界の温室効果ガス排出量を大幅に削減する。

  4. 時間も資金も溶かす? AI動画SNS「Sora」3つの疑問
    by James O'Donnell

    オープンAIのAI動画SNSアプリ「Sora(ソラ)」が話題になっている。ユーザーの時間を奪う一方で、オープンAIの資金も大量消費する試みには多くの疑問がある。

日本発「世界を変える」U35イノベーター

MITテクノロジーレビューが20年以上にわたって開催しているグローバル・アワード「Innovators Under 35 」。世界的な課題解決に取り組み、向こう数十年間の未来を形作る若きイノベーターの発掘を目的とするアワードの日本版の最新情報を発信する。

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  1. 気候変動/エネルギー
    中国のスタートアップであるハイナ・バッテリー・テクノロジーは、ナトリウムイオン電池の商用化に取り組んでいる。すでに2つの製品の量産を開始した。
  2. 気候変動/エネルギー
    気候テック10:欧州でトラックのEV化を牽引するトレイトン
    世界有数の商用車メーカーであるトレイトンは、欧州での電動トラックの需要拡大に備え生産を拡大している。
  3. 気候変動/エネルギー
    米EV減税が正式廃止、今後の動きをドイツの先例から予想
    米国のEV税額控除が10月1日に正式終了した。最大7500ドルの控除はEV普及の原動力だったが、ドイツでは2023年の補助金停止後にEV販売が半減。専門家は米国でも同様の急落を予想しており、2030年の販売台数が40%減少する可能性があると分析している。
  4. 生物工学/医療
    AIが危険タンパク質を「再設計」、DNA検査すり抜け=MSが警鐘
    マイクロソフトなどの研究チームが、AIを使って毒素の構造を変更しつつ致死的機能を維持する手法を発見し、DNA注文時の安全スクリーニングを回避できることを実証した。バイオテロ対策として運用されているシステムの脆弱性を発見したもので、すでにパッチが適用されたが、完全な防御は困難としている。
  5. 人工知能(AI)
    ChatGPTと親密関係、9割超が意図せず発展=MIT調査
    AIチャットボットとの間で親密な関係を築く人が増えている。だが、多くの人は交際専用チャットボットではなく、ChatGPTなどの汎用チャットボットを使い、当初意図しない形で関係を発展させていることが分かった。孤独軽減の効果がある一方、依存のリスクも指摘されている。
カバーストーリー
宇宙
2024年12月末に発見された小惑星「2024 YR4」は地球衝突確率が一時3.1%まで上昇し、観測史上最も危険な小惑星となった。世界中の天文学者がATLAS、すばる望遠鏡、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などを総動員して追跡。2カ月にわたる国際協力の末、2025年2月に警報解除となった緊迫の記録をお届けする。 by Robin George Andrews
気候テック企業10 2025

MITテクノロジーレビューは毎年、気候テック分野で注目すべき企業を選出し、その一覧を発表している。 今回で3回目となる本特集では、なぜこれらの企業を選出したのか、そして米国の政治的変化をどのように考慮したのかについても詳しく解説している。併せてお読みいただきたい。

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  1. 人工知能(AI)
    FAAが規制緩和案、米国の空はドローンで埋まるのか?
    米連邦航空局(FAA)はドローンに対する規制を緩和し、より多くの用途で目視範囲を超えたドローン飛行を可能にする方針だ。この動きに対して人権団体は、監視国家を拡大することになると警戒感を示している。 by James O'Donnell7日前
  2. 人工知能(AI)
    AI生成の虐待画像をAIで見抜け 米捜査当局がツール導入
    AIが生成した児童虐待画像が急増しており、実際の被害を識別するのが困難となっている。米国の捜査当局は、虐待画像がAIによって生成されたものかどうかを識別するために、ハイブAIが開発した検出ツールを使用する契約を結んだことを明らかにした。 by James O'Donnell8日前
  3. 気候変動/エネルギー
    稼働ゼロでも巨額調達、なぜ「核融合」に資金が集まるのか?
    核融合企業コモンウェルスが石油大手エニから10億ドルの電力購入契約を獲得。だが商用原子炉はまだ存在せず、実証炉すら未完成だ。ここ数年で注目が高まる核融合だが、稼働炉ゼロのまま数十億ドルが流入している。 by Casey Crownhart9日前
  4. 人工知能(AI)
    eムック『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』特集号
    MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.77 / 2025.09をリリースした。特集は『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』。 by MIT Technology Review Japan9日前
  5. 人工知能(AI)
    万引き犯をドローンで徹底追跡、米企業が小売店向けに販売へ
    米国で警察向けのドローン・システムを手掛ける企業が、民間企業への販売に乗り出す。大規模小売店の敷地内にステーションを設置し、万引き犯を追跡するシステムだ。 by James O'Donnell10日前
  6. 生物工学/医療
    解説:トランプ「鎮痛剤が自閉症の原因」説の科学的根拠は?
    トランプ大統領が妊婦にタイレノール服用中止を求め、ワクチンと共に自閉症の原因と主張。しかし研究者らは「深い懸念」を表明し、最も厳密な研究では関連性は見出されていない。 by Cassandra Willyard12日前
  7. 人工知能(AI)
    ChatGPTなどのAIツールが撤回された科学論文を「正当な情報」として引用する問題が発覚。複数の調査で、科学研究用を謳うAIツールでも撤回論文を適切に識別できていない実態が明らかになった。 by Ananya12日前
  8. カルチャー
    トランプ新方針どう影響?
    若手トップ研究者たちが語る
    科学大国・米国のリアル
    MITテクノロジーレビューは、過去6年間に「35歳未満のイノベーター」に選出された研究者や起業家にアンケートを実施。研究資金の削減や発言の制限、移民排除により、多くの若手研究者が「生き残ることを考えている」状況が浮き彫りになった。 by Amy Nordrum13日前
  9. 気候変動/エネルギー
    核融合のコモンウェルスが10億ドルの契約獲得、石油大手エニが顧客に
    MIT発の核融合企業コモンウェルス・フュージョン・システムズが、イタリアの石油大手エニから10億ドルの電力購入契約を獲得。2030年代稼働予定の商用核融合発電所「アーク」からの電力供給で合意した。グーグルに続く大口顧客の獲得で、核融合発電の実用化に弾みがつく形だ。 by Casey Crownhart15日前
  10. 倫理/政策
    NIH予算40%減、NSF予算57%減——米国の科学予算削減が進む中、研究開発投資の正当性を証明するのは、過去の輝かしいブレークスルーではなく、投資額に見合った成果だ。経済学者たちの最新の見解を紹介する。 by David Rotman15日前
  1. 人工知能(AI)
    FAAが規制緩和案、米国の空はドローンで埋まるのか?
    米連邦航空局(FAA)はドローンに対する規制を緩和し、より多くの用途で目視範囲を超えたドローン飛行を可能にする方針だ。この動きに対して人権団体は、監視国家を拡大することになると警戒感を示している。 by James O'Donnell7日前
  2. 人工知能(AI)
    AI生成の虐待画像をAIで見抜け 米捜査当局がツール導入
    AIが生成した児童虐待画像が急増しており、実際の被害を識別するのが困難となっている。米国の捜査当局は、虐待画像がAIによって生成されたものかどうかを識別するために、ハイブAIが開発した検出ツールを使用する契約を結んだことを明らかにした。 by James O'Donnell8日前
  3. 人工知能(AI)
    eムック『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』特集号
    MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.77 / 2025.09をリリースした。特集は『生殖医療と倫理 変容する「生命の始まり」』。 by MIT Technology Review Japan9日前
  4. 人工知能(AI)
    万引き犯をドローンで徹底追跡、米企業が小売店向けに販売へ
    米国で警察向けのドローン・システムを手掛ける企業が、民間企業への販売に乗り出す。大規模小売店の敷地内にステーションを設置し、万引き犯を追跡するシステムだ。 by James O'Donnell10日前
  5. 人工知能(AI)
    ChatGPTなどのAIツールが撤回された科学論文を「正当な情報」として引用する問題が発覚。複数の調査で、科学研究用を謳うAIツールでも撤回論文を適切に識別できていない実態が明らかになった。 by Ananya12日前
  6. 人工知能(AI)
    AIと子どもの「危険な絆」、米規制強化で最新の動き
    子どもたちがチャットボットと不健全な絆を形成することで生じるリスクは、AIの安全性を抽象的な懸念から政治的な争点へと変化させた。米当局は規制強化に向けて動き出している。 by James O'Donnell21日前
  7. 人工知能(AI)
    オープンAIのSora、グーグルのVeo 3など、動画生成AI技術が飛躍的進歩を遂げている。わずか数年前まで不可能だったリアルな映像生成を可能にしたのは「潜在拡散トランスフォーマー」という技術だ。動画生成の仕組みを噛み砕いて解説する。 by Will Douglas Heaven22日前
  8. 人工知能(AI)
    ようやく出てきた生成AIの電力消費、残された3つの疑問
    これまで公表されていなかったAIモデルの電力消費が今夏、AI企業から相次いで発表された。だが、AIデータセンターの消費電力が急上昇している現在、依然として問題は残っている。 by James O'Donnell24日前
  9. 人工知能(AI)
    画面共有でバレたセラピストの「カンニング」、AI丸投げ問題の本質
    患者のプライベートな告白を、密かにChatGPT(チャットGPT)に入力して回答の参考にしているセラピストがいることが分かった。テック企業は、AIのこうした使い方は人々にとって有用であるとしているが、実際にはどうなのだろうか。 by James O'Donnell26日前
  10. 人工知能(AI)
    「不気味の谷」越え近づく? 進化した最新AIクローン技術
    AI企業シンセシア(Synthesia)の最新技術で生成されたデジタル分身は、声も仕草も驚くほど本人そっくりだった。専門家は「どこか空虚な感じ」と指摘。近い将来リアルタイム会話も可能になる中、AIは人間関係のあり方を変えるとの懸念もある。 by Rhiannon Williams29日前
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  1. 生物工学/医療
    解説:トランプ「鎮痛剤が自閉症の原因」説の科学的根拠は?
    トランプ大統領が妊婦にタイレノール服用中止を求め、ワクチンと共に自閉症の原因と主張。しかし研究者らは「深い懸念」を表明し、最も厳密な研究では関連性は見出されていない。 by Cassandra Willyard12日前
  2. 生物工学/医療
    「科学的証拠を無視」CDCで何が?1カ月で解任された元所長明かす
    CDC元所長のスーザン・モナレスが上院公聴会で衝撃の証言。ケネディ保健福祉長官から「科学的証拠に関係なくワクチン推奨事項を承認する」よう求められ、拒否したところわずか29日で解任されたという。 by Jessica Hamzelou18日前
  3. 生物工学/医療
    バクテリオファージをAIが設計、ゲノム生成時代の幕開け
    スタンフォード大学とアーク研究所の研究チームが、AIを使ってバクテリオファージの遺伝子設計に成功した。AIモデルが提案した302種類のゲノム設計のうち16種類が実際に機能し、細菌を殺すことを確認。研究者は「完全なゲノムの初の生成設計」と評価している。 by Antonio Regalado21日前
  4. 生物工学/医療
    子どもの死因1位「銃暴力」の国・米国の歪んだ公衆衛生政策
    米国における銃暴力は深刻な問題だ。米国の子どもと10代の若者の死因の第1位は銃暴力であり、銃暴力を公衆衛生上の危機として扱う必要がある。 by Jessica Hamzelou22日前
  5. 生物工学/医療
    プーチン「 臓器交換で不死」発言、最新研究とのギャップを検証
    ロシアと中国の指導者たちが臓器を移植することで不老不死を得られると話している動画が話題になっている。だが、老化に関する学会の発表内容と比べると、実現はまだ遠い先のことのようだ。 by Jessica Hamzelou31日前
  6. 生物工学/医療
    栄養教育は強化、食料支援は打ち切り——的外れのトランプ新政策
    米国の健康危機への「解決策」として、ケネディ保健長官が医学生の栄養教育義務化を表明。しかし同時にトランプ政権は4100万人が利用する食料支援を大幅削減し、栄養教育プログラムも廃止する予定だ。 by Jessica Hamzelou36日前
  7. 生物工学/医療
    米国で進む遺伝子系図捜査、私の「善意」であなたも捜査対象に?
    未解決事件の解決に威力を発揮する遺伝子系図捜査が米国で普及している。記者が「善意」でDNA提供に協力したことで、自分だけでなく遠縁の親族数千人も捜査対象になってしまった。 by Antonio Regalado47日前
  8. 生物工学/医療
    救世主から一転、米政府がmRNAワクチンへの資金を打ち切った背景
    mRNAワクチンは新型コロナのパンデミックを収束させるのに大きな役割を果たし、何百万もの命を救ったと考えられている。だが現在、米国政府は、さらに多くの命を救う可能性があるこの技術を放棄しようとしている。 by Jessica Hamzelou50日前
  9. 生物工学/医療
    変わる家族の形、30年前の凍結胚から生まれた赤ちゃん
    1994年に作られた「養子」胚から「世界最高齢の赤ちゃん」が誕生したニュースは、家族の形態や規模が、生殖技術の進歩により、ますます変化・拡大していることを示している。 by Jessica Hamzelou65日前
  10. 生物工学/医療
    米オハイオ州で、1994年から30年以上にわたって冷凍保存されていた胚から男児が誕生した。凍結胚からの出産では世界最長記録となる。胚を提供した女性は現在62歳で、受精卵が作られた当時、父親はまだ幼児だった。 by Jessica Hamzelou66日前
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  1. 気候変動/エネルギー
    稼働ゼロでも巨額調達、なぜ「核融合」に資金が集まるのか?
    核融合企業コモンウェルスが石油大手エニから10億ドルの電力購入契約を獲得。だが商用原子炉はまだ存在せず、実証炉すら未完成だ。ここ数年で注目が高まる核融合だが、稼働炉ゼロのまま数十億ドルが流入している。 by Casey Crownhart9日前
  2. 気候変動/エネルギー
    核融合のコモンウェルスが10億ドルの契約獲得、石油大手エニが顧客に
    MIT発の核融合企業コモンウェルス・フュージョン・システムズが、イタリアの石油大手エニから10億ドルの電力購入契約を獲得。2030年代稼働予定の商用核融合発電所「アーク」からの電力供給で合意した。グーグルに続く大口顧客の獲得で、核融合発電の実用化に弾みがつく形だ。 by Casey Crownhart15日前
  3. 気候変動/エネルギー
    グリーン水素に急ブレーキ、いま知っておきたい3つの動向
    水素エネルギーへの期待が現実の壁にぶつかっている。IEAは最新の報告書で、2030年のクリーン水素生産予測を初めて下方修正した。米欧ではプロジェクト中止が続く一方、中国は電解装置で圧倒的優位を築く。 by Casey Crownhart20日前
  4. 気候変動/エネルギー
    「ろうそくの灯」が原点、
    ナトリウム電池革命に挑む
    アフリカ出身のMIT研究者
    エチオピアに生まれ、安定した電力供給を受けずに育ったMITのアバテ助教授は、持続可能なエネルギーの安定供給の研究に取り組んでいる。現在注力しているのは、エネルギー密度の高いナトリウム電池と、地下の熱と圧力を利用するアンモニア製造の2つだ。 by Casey Crownhart20日前
  5. 気候変動/エネルギー
    米テキサス州が「培養肉」2年間禁止、企業側は反発 訴訟へ
    米テキサス州は9月1日から培養肉の販売を2年間禁止する措置を発効した。企業側は「業界を潰すのが目的」と反発、ワイルドタイプ・フーズとアップサイド・フーズは州を相手に訴訟を起こしている。 by Casey Crownhart24日前
  6. 気候変動/エネルギー
    AIの人気が高まるにつれて、大規模データセンターのエネルギー需要が急増しており、電力料金が高騰している地域も存在する。一方、需要予測などに使うことで、AIは送電網全体に正味でプラスの効果をもたらすとの主張もある。 by Casey Crownhart27日前
  7. 気候変動/エネルギー
    アップルなどのテック企業が巨額を投資する「疑惑の森」の正体を探るため、ブラジル・セラードの奥地へ向かった。驚くべき生物多様性に満ちた保護区の近くには、24時間体制でユーカリを植え続ける巨大産業があった。 by Gregory Barber29日前
  8. 気候変動/エネルギー
    米クリーンテック支援削減は「中国への贈り物」 太陽光の教訓生きず
    トランプ政権のクリーンテック部門への締め付けは、経済や国際協調にも悪影響しかなく、最大のライバルである中国を利することになる。 by James Temple30日前
  9. 気候変動/エネルギー
    「カーボンニュートラル」を掲げるアップル・ウォッチのパッケージに印刷された小さな緑の葉。その背後には、同社が設立した2億ドル規模の環境基金が投資するブラジルの巨大ユーカリ植林事業があった。「緑の砂漠」とも呼ばれる現地を訪ねると見えてきたものとは。 by Gregory Barber30日前
  10. 気候変動/エネルギー
    米国政府は、米企業が自社開発した原子炉用燃料をインドに輸出することを承認した。既存の加圧水型重水炉で利用できるこの新燃料は、放射性廃棄物の生成を従来より減らせ、燃焼効率を高められるため、インドの原子力産業に革命をもたらす可能性がある。 by Alexander C. Kaufman35日前
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  1. コンピューティング
    トランジスター生んだ「好奇心」——基礎科学に大胆投資すべき理由
    現代世界を支える発明の数々は、研究者の好奇心と熱意、そして政府や企業の数十年にわたる経済的支援なしには実現不可能だっただろう。だが、米国政府は最近、基礎科学の研究や、その研究分野における教育への資金提供を減らそうとしている。 by Julia R. Greer22日前
  2. コンピューティング
    世界の工学者を魅了し続ける
    80年代の日本のおもちゃ
    1980年代、日本の玩具メーカーであるトミー(現タカラトミー)は、機械仕掛けのロボットアームの玩具「アームトロン」を発売した。多くの子どもたちの好奇心を刺激した玩具は、今でも世界中の工学者たちを魅了し続けている。 (2025年5月13日に掲載した記事を再掲、無料公開) by Jon Keegan37日前
  3. コンピューティング
    量子コンピューターで注目される量子技術だが、センサー分野でも革新が進んでいる。米研究チームが開発した量子レーダーは、従来のレーダーシステムを大幅に小型化でき、地下のパイプや構造物を精密に画像化できるという。 by Sophia Chen48日前
  4. コンピューティング
    5Gから6Gへ、通信の世界的研究者・太田 香教授「U35」へのメッセージ
    室蘭工業大学コンピュータ科学センター長/大学院工学研究科教授として、情報通信や情報ネットワーク分野の研究に携わる太田 香氏。これまで取り組んできた無線通信環境の向上に関わる研究に加え、新たに進めているAIと医療・ヘルスケアを結ぶ研究、そしてイノベーターの条件について話を聞いた。 by Noriko Higo79日前
  5. コンピューティング
    世界のサイバーセキュリティを支える米国の脆弱性データベース「NVD」が機能停止し、未処理案件が蓄積。高額な民間サービスに移行できない組織が「セキュリティ格差」に直面する中、中国やEUは独自システムの構築を加速。米国主導のサイバーセキュリティ基盤の脆弱性が、皮肉にも世界最大のリスクとなっている。 by Matthew King86日前
  6. コンピューティング
    落合陽一:「デジタルネイチャー」の表現者が万博に込めた思い
    筑波大学准教授、ピクシーダストテクノロジーズCEO、そしてメディアアーティストである落合陽一は、大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²」で、計算機と自然が融合した世界の姿の一端を示した。 by Yasuhiro Hatabe87日前
  7. コンピューティング
    クラウドフレアがAIクローラーをデフォルト拒否、課金も
    クラウドフレアは、同社がホストするWebサイトへのAIボットのアクセスをデフォルトで拒否すると発表した。AIがWebサイトのデータを収集する際に課金する仕組みも導入し、AI検索による「ゼロクリック」時代に対応する。 by Peter Hall3カ月前
  8. コンピューティング
    IBM、世界初の大規模誤り訂正量子コンピューター 28年実現へ
    IBMはエラー訂正技術を取り入れた大規模量子コンピューター「スターリング」を2028年までに開発する計画を発表した。同社製チップで構築された200論理ビットを備え、2029年にはクラウド経由でユーザーに提供する。 by Sophia Chen4カ月前
  9. コンピューティング
    ビットコインでお風呂もホットに、採掘排熱を利用したNYのスパ
    ニューヨークにある高級スパは、ビットコイン採掘の膨大な処理で発生するコンピューターの排熱を利用して、プールや浴槽の水を温めている。 by Carrie Klein6カ月前
  10. コンピューティング
    安田クリスチーナ:デジタルIDのインフラ化をリードする挑戦者
    国際NGO、マイクロソフトを経て現在はドイツ政府下の「飛躍的イノベーション機構(SPRIND)」で分散型ID技術の開発に挑む安田クリスチーナは、誰もが使う身分証明の新たなインフラを創り出そうとしている。 by Yasuhiro Hatabe6カ月前
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  1. 宇宙
    浅川 純:研究から事業へ、「水」で衛星を動かす宇宙起業家の現在
    ペールブルーの共同創業者兼代表取締役である浅川 純は、水を推進剤とする人工衛星用推進機を開発。複数の宇宙実証を成功させ、研究開発から事業化への転換を果たしている。 by Yasuhiro Hatabe19日前
  2. 宇宙
    米軍施設上空での正体不明ドローン事件が相次ぐ中、FBIなどの当局が協力を求めたのは意外な相手だった。ロングアイランド在住の双子のUFOハンター、テデスコ兄弟である。キャンピングカーを改造した「ナイトクローラー」に高度な監視機器を搭載し、未解明現象の解明に挑んでいる。 by Matthew Phelan34日前
  3. 宇宙
    未来の職種:人工衛星の光害から星空を守る「光跡天文学者」
    人工衛星が反射する光は、地上望遠鏡による宇宙観測の大きな妨げとなっている。今年、観測を開始したベラ・C・ルービン天文台には、衛星による光の筋を観測データから除去したり、衛星による被害を受けにくい観測手順を設計したりする専門家がいる。 by Tereza Pultarova39日前
  4. 宇宙
    「宇宙は最悪だ」——。マスク、ベゾスらが描く楽観的な宇宙入植論に、3冊の本が挑んでいる。宇宙カニバリズム、火星版優生学、小惑星兵器まで想定する批判書は、億万長者の野望の裏に潜む現実的・倫理的問題を問う。 by Becky Ferreira41日前
  5. 宇宙
    太陽嵐の発生を予測するAIモデル、NASAとIBMが共同開発
    NASAとIBMは、機械学習によって太陽データの隠れたパターンを発見し、太陽嵐の発生を予測するAIモデルを開発した。大規模な太陽嵐は私たちの生活に大きな影響を及ぼす可能性があるため、発生の時期や規模を正確に予測することは極めて重要だ。 by Peter Hall43日前
  6. 宇宙
    GPSは今や、重要な社会インフラとなっている。だが、精度がさほど高くない上、電波妨害に弱い欠点がある。米国のスタートアップ企業は、地球低軌道に衛星コンステレーションを構築し、GPSの欠点を克服しようとしている。 by Tereza Pultarova87日前
  7. 宇宙
    ルービン天文台が初画像を公開、宇宙観測を変える「10年の夜明け」
    世界最大のデジタルカメラを備えたルービン天文台が撮影した画像が2025年6月23日に初めて公開された。銀河と星雲がずらりと並ぶ壮観な光景を映した壮観な画像は、今後10年にわたる数々の野心的な観測の成果を約束しているかのようだ。 by Robin George Andrews3カ月前
  8. 宇宙
    4月に打ち上げられた宇宙原子時計アンサンブル(ACES)ミッションの主な目的は、地球上で最も正確な時計と同期した時計ネットワークを構築することだ。将来的に同ネットワークは、地球上の地点の標高を極めて正確に測定するのに役立つ可能性がある。 by Sophia Chen4カ月前
  9. 宇宙
    夢の「ドローン宅配」近づく、NASAが作った運行管理システム
    本格的な実用化には至っていないドローン宅配の実現に向けて、NASAは運航管理システムを開発した。クラウドベースで飛行経路を共有することで、ドローン同士の衝突を避けるシステムだ。 by Yaakov Zinberg5カ月前
  10. 宇宙
    森林は海に次ぐ地球第二の炭素吸収源でありながら、その実態を測定する手段は限られていた。欧州宇宙機関(ESA)とエアバスは、この課題に挑むため、史上最大の宇宙レーダーを搭載した人工衛星「Biomass」を開発。P波帯域を活用し、樹冠下の観測を実現する。 by Jacek Krywko6カ月前
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  1. 倫理/政策
    NIH予算40%減、NSF予算57%減——米国の科学予算削減が進む中、研究開発投資の正当性を証明するのは、過去の輝かしいブレークスルーではなく、投資額に見合った成果だ。経済学者たちの最新の見解を紹介する。 by David Rotman15日前
  2. 倫理/政策
    「TSMCがあるから台湾は大丈夫」——。世界の最先端チップの9割を製造する台湾の戦略的価値こそが中国の侵攻を防ぐとされてきた「シリコンの盾」が揺らいでいる。TSMCの大規模な米国進出で状況が変化。半導体外交の限界が近づいている。 by Johanna M. Costigan44日前
  3. 倫理/政策
    「ディン、ディン、プシューッ、ボンッ」——。身振り手振りでミサイル迎撃を演じるトランプ大統領が発表した「ゴールデン・ドーム」構想。レーガン元大統領のSDI計画を継承し、1750億ドルで全米を覆う宇宙防衛システムの構築を目指すものだが、専門家は技術的実現性や地政学的リスクの観点から疑問を呈している。 by Becky Ferreira50日前
  4. 倫理/政策
    オランダのAI導入失敗に学ぶ、アルゴリズムが公正であることの意味
    福祉詐欺を検知するプログラムの開発におけるオランダ・アムステルダム市の取り組みは、人の命に直接影響する状況にAIを導入することの重大さを示している。当局は社会全体が取り組まなければならない政治的・哲学的な問題を、技術的な問題として扱おうとしていた。 by Eileen Guo69日前
  5. 倫理/政策
    MIT教授が模索する
    AIで都市をもっと
    住みやすくする方法
    都市が持つ大量のデータを住民が活用できない現状を変えたい。MITのサラ・ウィリアムズ教授はボストン市と協力して、AIによる市民参加の革新に取り組んでいる。 by Ben Schneider4カ月前
  6. 倫理/政策
    米国務省高官が政権「敵リスト」、職員にメール提出を指示
    米国のダレン・ビーティー公共外交担当次官代理が、国務省のデマ対策部門の職員に対し、トランプ政権に批判的な人物や組織との電子メールのやり取りを提出するように指示していたことが分かった。 by Eileen Guo5カ月前
  7. 倫理/政策
    米国務省、外国デマ監視部門を廃止 「言論の自由」理由に
    ルコ・ルビオ米国務長官は、外国勢力によるデマ・キャンペーンを監視し対抗する機能を担う部署の廃止を発表した。「米国の言論を解放する」との主張だが、批判派はロシアや中国による巧妙化するプロパガンダへの対抗手段を失うリスクを指摘している。 by Eileen Guo5カ月前
  8. 倫理/政策
    145%の関税か、次世代エネ技術か:米国が選ぶべき真の「覇権」
    エネルギー覇権を米国が握るには、単なる関税では不十分だ。十分に狙いを定めた効果的な政策によって、米国は世界のエネルギー業界で確固たる地位を確立することができるだろう。 by Addison Killean Stark5カ月前
  9. 倫理/政策
    米国立標準技術研究所(NIST)が開発した画期的な薬物検査技術は、袋を開けずに微量成分を検出し、24時間以内に結果を提供する。急速に変化するストリート・ドラッグの実態を追い、公衆衛生・法執行機関が連携して命を守る新たな情報戦が始まっている。 by Adam Bluestein5カ月前
  10. 倫理/政策
    主張:DOGE「乗っ取り」、米政府システム崩壊の危機に対抗を
    イーロン・マスク率いる政府効率化省(DOGE)によって、日本のデジタル庁のモデルとされるデジタル組織も解体され、重要インフラとデータの安全が脅かされている。 by Steven Renderos6カ月前
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  1. ビジネス
    マサチューセッツ工科大学(MIT)の経済学者デビッド・オーター教授は、10年前、中国からの輸入品によって数百万人の雇用が失われたことを初めて実証した。オーター教授は今、米国が先進製造業の競争に敗れた場合、さらに深刻な危機を迎えると考えている。 by David Rotman30日前
  2. ビジネス
    福澤知浩:離陸近づく「空飛ぶクルマ」起業家のビジョン
    スカイドライブ(SkyDrive)の創業者兼CEO 福澤知浩は、大阪・関西万博での展示・デモフライトを経て、「空飛ぶクルマ」が社会実装され、人々に受け入れられる確信を強めている。 by Yasuhiro Hatabe51日前
  3. ビジネス
    核融合でも中国が優位に、西側に残された3つの勝機
    核融合エネルギーの商業化に不可欠なのは、基礎技術だけではない。広範なサプライチェーンを含む産業基盤への投資を怠れば、米欧は中国に主導権を奪われかねない。 by Rory Burke3カ月前
  4. ビジネス
    未来の職種:ビジネスへの影響を予測する「パンデミック預言者」
    バイオリスク・コンサルタントとして働くコナー・ブラウンは、感染症の大規模な流行とそのビジネスへの影響を予測する「パンデミック預言者」として、多くの企業と協働している。 by Britta Shoot3カ月前
  5. ビジネス
    eムック 「戦争とテクノロジー 変わる戦場の風景」特集号
    MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.74 / 2025.06をリリースした。特集は「戦争とテクノロジー 変わる戦場の風景」。 by MIT Technology Review Japan3カ月前
  6. ビジネス
    3月の猛吹雪でネブラスカ州リンカーンが停電に見舞われた時、地元電力会社のCEOは現場に任せて静かに見守った。営利を追求しない公営電力会社が、AI需要急増と政治的混乱の中で市民参加による意思決定を貫く。地域密着型モデルは米国の送電網の未来を示すのか。 by Andrew Blum3カ月前
  7. ビジネス
    ルイス・ロビン敬:テクノロジーと「仲間感」で目指す循環型社会
    Social Innovation Japan代表理事のルイス・ロビン敬は、プラスチックごみ削減をテーマに始めた「mymizu」プラットフォームを世界に広げ、人々が環境問題に取り組むマインドセットを変えようとしている。 by Yasuhiro Hatabe4カ月前
  8. ビジネス
    米ヤフー、中国人権基金の不正管理訴訟で和解
    米ヤフーが中国の反体制派支援のために設立した人権基金の不正管理問題をめぐる訴訟が、542万5000ドルの和解金支払いで決着した。8年に及ぶ法廷闘争の末、和解金の大部分は中国で言論の自由を行使し投獄された人々への支援に充てられる。 by Eileen Guo5カ月前
  9. ビジネス
    トランプ大統領が国内の製造業を復活させるために導入を進める関税は、その狙いに反し、製造業の回復を妨げるだけでなく、米国の経済とテクノロジーの未来に壊滅的な影響を与える可能性がある。 by David Rotman5カ月前
  10. ビジネス
    「中国発AIがもたらすパラダイムシフトの可能性」アーカイブ配信
    中国発の生成AI技術が今後のAI業界に与えるインパクトとは? 4月22日に開催したイベントのアーカイブ動画を、有料会員限定で特別配信する。 by MIT Technology Review Event Producer5カ月前
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  1. カルチャー
    トランプ新方針どう影響?
    若手トップ研究者たちが語る
    科学大国・米国のリアル
    MITテクノロジーレビューは、過去6年間に「35歳未満のイノベーター」に選出された研究者や起業家にアンケートを実施。研究資金の削減や発言の制限、移民排除により、多くの若手研究者が「生き残ることを考えている」状況が浮き彫りになった。 by Amy Nordrum13日前
  2. カルチャー
    MITの挑戦精神を日本の子どもたちに——廃校舞台に広がる学びの輪
    夏休みの定番イベントとなりつつある「MIT Japan STEAMワークショップ」。今年は、東京(東京科学大学)と福岡(福岡市科学館)に加え、熊本県山鹿市の小学校跡地を活用したYAMAGA BASEの3カ所で開催され、小中学生たちが実験に没頭した。 by Chikako Sassa33日前
  3. カルチャー
    本誌のAI担当記者が最近ハマっていること(ショートコラム)
    MITテクノロジーレビュー[米国版]のAI担当記者であるジェームス・オドネルは、AIによって生成されていない作品に夢中になっている。 by James O'Donnell40日前
  4. カルチャー
    違法でも続く命がけの下水道作業、インドはロボットで解決できるか
    法律で禁止されているにもかかわらず、インドでは下水道での危険な人力作業が続いている。ロボットによる置き換えで問題は解決できるだろうか。 by Hamaad Habibullah42日前
  5. カルチャー
    パロマ・ゴームリー率いる建築事務所「マテリアル・カルチャーズ」は、石油依存の現代建築システムからの脱却を目指し、麻や藁など地元の自然素材を活用した建築を実践。伝統技術を現代に蘇らせ、ハイテク志向の建築界のパラダイムシフトに挑んでいる。 by Patrick Sisson43日前
  6. カルチャー
    イーロン・マスク率いるスペースXの衛星インターネット・サービス「スターリンク」は、ウクライナ防衛において重要な役割を果たしている。しかし、戦時下での接続状態の維持には、ボランティアたちによるイノベーションと修理作業が不可欠だ。 by Charlie Metcalfe45日前
  7. カルチャー
    お値段10分の1のAirPods補聴器はどれぐらい使える?
    米国食品医薬品局(FDA)が昨年承認したAirPods Pro 2の補聴器機能。軽度から中等度の難聴に対応するという触れ込みだが、筆者が普段使っている2000ドルの処方箋補聴器と比べて実用性はどうなのか。実際に使ってみた。 by Ashley Shew48日前
  8. カルチャー
    先住民族の知と
    人工知能が交差するとき
    先住民アーティストたちは、テクノロジー、記憶、そして抵抗をめぐる関係を、新たなかたちで描き直そうとしている。 by Petala Ironcloud51日前
  9. カルチャー
    eムック「イノベーションの舞台裏」特集号
    MITテクノロジーレビュー[日本版]はeムック Vol.75 / 2025.07をリリースした。特集は『イノベーションの舞台裏 知られざる「始まり」の物語』。 by MIT Technology Review Japan71日前
  10. カルチャー
    黒い粉塵に覆われた住宅地では住民の健康被害が深刻化する一方、頻発する停電は8年近く続いている。「問題は植民地だ」——街角の落書きが示すように、根深い植民地支配構造がプエルトリコ島民の未来選択を阻んでいる。 by Alexander C. Kaufman80日前
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